く翌日、私はジュンケイさんと一緒にロケに来ていた。
(なんでも言うこと聞いてくれるっていうから。今日はジュンケイさんに同行したいってお願いしちゃいました。)

ジュンケイさんをチラッと見ると自撮りのカメラを向けながら
「僕は今、リョウさんへのお土産を買うために鮮魚センターに来ています。」

鮮魚センターで近くにいたおばちゃん達と楽しく会話したりしてリョウさんへのお土産を買う。
撮影を終わらせて「こんなもんかな?」

「本当はリョウさんなんかにお土産なんて買いたくないけどなぁ~」

集合時間まで時間が残る。
「ソニル、どうして俺を選んだの?」
私をじっとみるジュンケイさん。

「ひ、干物が買いたくて…」
(本当はジュンケイさんと一緒に行きたかっただけ…)
なんて答えていいのか黙り込むとジュンケイさんは近づいて来て
「ソニルは俺と一緒に出かけたかった?そうだろ?」
小さく「はい」と答えた。

ジュンケイさんは頬を緩ませて私の手をギュッとつかんだ。
笑顔のまま握った手を引き近くにある海へ…
「ソニル、二人だけの写真を撮ろう。」
ジュンケイさんは地面に咲いている小さな花を取り私の髪にさしてくれた。
スマホのカメラを向けてガシャ♪

「もしかしたら、変な顔かも知れないから見せてください。」
「ダメ♪」
スマホを上にあげて見せてくれない。
「もう、届かないじゃないですか。」
ぴょんぴょん跳ねる私を見てクスクス笑う。

「ソニルって犬みたいだなぁ~。ほら、お手!!」
渋々私はお手をする。
「ソニル、おかわり!!」
(完璧に私は遊ばれてる。)
「忠犬ソニルはいい子だなぁ。」
わさわさと頭をいい子、いい子してくれる。(//∇//)

「寒いだろ。」上着を私にかけてくれて私達は砂浜に腰かける。
短い時間だけど息抜きができたみたい…

砂浜に両手を広げて寝転がるジュンケイさん。「ソニルも…」
腕を引っ張られて…ドサッ…

「ジュンケイさんはすごいですね。仕事も曲作りも、女性に対してもやさしくて、ロマンチックなこともしてくれて…パーフェクトじゃないですか…」

「完璧な人間なんてどこにもいないだろう?」
ジュンケイさんは外見も内面も素敵だけど、私には全てを見せてくれていないんだろうな。
私、もっともっと、ジュンケイさんのことがたくさん知りたい。