私はメンバーかな?と思って部屋のドアを開ける。
そこに居たのはリョウさんだった。
「どうかしましたか?」(なんで、リョウさんが…)
「あのさぁ~ソニルさんの連絡先教えてよ。」
私はどう答えていいのかわからず黙っていると
私の身体を下から上へと値踏みするように見つめてきた。
「あのさぁ~浴衣似合ってるね。今から、俺の部屋に来ない?話がしたいからさぁ~」
「いえ、明日早いですから結構です。」
「大丈夫、大丈夫ほら、おいでよ。」
リョウさんは強引に肩を抱いてきて私を連れて行こうとする。
「離してください。」
廊下まで連れ出されてそのまま無理矢理連れて…
「リョウさん、すいませんが僕たちの大切なマネージャーなんで離してください。」
ジュンケイさんが現れて私を守るようにした。
「マネージャーだぜ!?他の感情あるんじゃないの~?」

「人のマネージャーに手を出そうとするなんて節操がなさすぎでは?」
ジュンケイさんがリョウさんに言うと…

「俺がさそったって?勘弁してくれよ。誘ったのはその子の方だから。気を付けさせた方がいいんじゃない?それじゃ。
「なっ…」私はムカムカしながらリョウさんの背中を見ていると
「ったく…なにやってるんだよ。」
「私は誘ってなんかいません。」

「わかってる。ソニルは可愛いんだから、もっと危機感を持たないと」
「えっ!?」( ̄▽ ̄;)

「いいか、他の男には隙を見せるなよ。兄貴の命令だぞ。」
私はコクコクとうなずくとニッコリ笑った。
(私、思たより大事にされてるんだ♪)

「それより、なにか私に用事でしたか?」
「そうそう、今から部屋に来いよ。」
(今、隙を見せるなって言ってたのに)

メンバーみんなの居る部屋でチーフマネに内緒で“ソニル争奪戦”の続きをやるんだって(まだやるの~?)

ジュンケイさんと部屋に入ると…枕が飛び交っていた。
「もしかして、枕投げですか?」

ジュンケイさんはすぐに私に上着を着ろと渡した。
「浴衣がはだけると困るからな」

一番枕の当たらなかった人の勝ち。私が勝ったら私の言うことを聞いてくれるんだって♪
(じゃあ、今までの勝負はなんだったんだろう?)

それはまるで修学旅行のようで楽しかった。

「おい!まだ起きてるのか?寝ろって言っただろう。」
ふいにチーフマネがやって来た。
みんなは布団の中にガバッと隠れる。
(えっ、私どうしたら?)
チーフマネがドアを開ける…誰かに引っ張られて布団の中に入る。

「ソニル、大丈夫か?」
ゆっくり顔を上げるとジュンケイさんの顔があって目が合った。
「このままキスしても誰にもバレそうにないな…」
私の心臓はドキドキしてクラクラしていた。

「まったく…みんな起きてるのはわかってるんだぞ。とにかく、明日は早いから早く寝なさい。わかった?」
チーフマネの言葉に「はぁ~い」ってみんなが返事をする。
部屋のドアが閉まるのを確認して布団から這い出てくる。

「兄さんと一緒に入ってたの?」
みんなが私に注目する。(恥ずかしいなぁ~)


枕投げの勝者の確認をすると、私が勝っちゃった。
私の言うことを聞いてくれることになって
「明日までに決めます。」と言って自分の部屋に戻る。
どうしようかな?