2PMのみんなもしっかりした目標があるのに…私にはなんにもないです。

私の前にジュンケイさんが来て優しい笑顔で
「ソニルの思ってること話して、全部聞いてあげるから」
ジュンケイさんの顔を見つめながら自分の気持ちを…

ジュンケイさんやメンバーのみんなを見ていると夢も目標もない私が恥ずかしくなってしまったんです。
努力さえしていないし、本当に情けなくって…
「ソニル、俺はみんなに“努力してる。”って言われるけどそんなつもりはない。
やりたいことをやってるだけ、楽しいんだけど。」
「でも、私にできることはないんです。」

「そんなことないよ。もしかして、気がついてないの?」
「えっ…」
夢って歌手、スポーツ選手とかになりたいとか思うものだけじゃなくていろんな場合がある。
ってジュンケイさんは言う。

「私、わからないです。」といいかけるとジュンケイさんが咳き込んだ。
急いでキッチンに行き生姜湯とハチミツ大根を持って来て渡し、首を温めるストールを…
ジュンケイさんは笑いながら私を見ている。“ほら、やっぱり”
「ソニルのやりたいことは世話焼き。
他人に世話をしてあげたくなること。
やらずにいられないことを突き止めたら夢になるんじゃない?」
ジュンケイさんはしっかり私を見ていてくれていた。
急にジュノさんが部屋に入って来て…
「ソニル、ビッグニュースだよ♪」

メンバーとチーフマネも入ってきて…
「ソニルに話があるんだ。」ピョピョ顔のウヨンさん。
「ソニルさん、みんなと話をしてたんだけど、2PMのマネージャーやらない?」
「えっ?」
チーフマネから思わない言葉を言われる。
「私にできますか?」

メンバーみんなが私を見て出来ると思ったから提案してくれたんだ…
(どうしよう…)

「ソニル、俺達の大きな夢はワールドツアーをすることだ」
メンバーみんながそれぞれの個人の夢を語る。
そして、ジュンケイさんは私を優しい眼差しで見て
「ソニル、君の夢は?」
私の夢はメンバーのお世話をしてみんなから「ありがとう」って言われたいってこと。
みんなからの感謝の言葉を思い出すだけで胸が熱くなる。
私のやりたかったことの夢が叶いそうなんだ。
「ソニル、もう一度聞くよ。君の夢は?」
「みんなのお世話が出来ること…」

帰るチーフマネを追いかけて
お願いします。やらせてください。
マネージャーやります。
と頭を下げる。
「ソニルさん引き受けてくれてありがとう。これからもよろしくね。」

誰かに必要とされるってことがこんなにも力をくれるなんて。
みんなみたいに大きな夢じゃあないけど、夢がかなうんだ。
「ソニル、よかったね。」
フワッとジュンケイさんに抱き上げられた。