タクシーが止まった場所には1軒の大きな家があった。
「ジュンケイさん、ここはどこですか?」
「俺が昔からお世話になってて、尊敬している人の家だよ。」
家の呼鈴を鳴らすと60代ぐらいの優しそうな夫婦が私達を迎えてくれた。
「岡崎さん、律子さん、お久しぶりです。」
「ジュンケイ、よく来てくれた。」
(ジュンケイさんが尊敬する人なんだ…)
ジュンケイさんは私を岡崎さんに紹介した。
「始めまして、ソニルともうします。」
頭を下げた時、(あれ?岡崎さんって名前どこかで聞いたような…)
「ジュンケイ、こんな美人が寮の管理人でうらやましいなぁ~」
家に入り部屋に通されるとトロフィーや賞状がところせましと置いてあった。
(あ、前にジュンケイさんと曲を聞かせてくれた時、1番好きな懐メロの作曲家の岡崎さんだ。)
気がつくと私は思わず握手を求めていた。
「昔からファンなんです。お会いできて光栄です。」
それを笑顔で見ているジュンケイさん。
「びっくりした?」
私があの時、岡崎の曲が好きだと言ったからサプライズで会わせてくれたんだって…
(私のためにわざわざ連れて…)
「ジュンケイ、俺には曲のアドバイスのためだと言ったのに、彼女のための口実かい?」
ジュンケイさんと岡崎さんが曲のことで別の部屋へ行ってしまう。
私は律子さんとお茶をしながらジュンケイさんの昔の話を聞くことになった。
ジュンケイ君とは数年前、音楽関係者の集まるパーティで会ったのよ。
まだ、新人だからとっても初々しかったわね。
(その頃、見たかったなぁ~)
家族からは音楽活動を反対されていたのよ。
専門のレッスンを受けたかったらしいけど、お父様がすごく反対されて独学で作曲を学んだこと
ジュンケイさんは諦めずに誰にでも納得してもらえるように粘り強く努力して 実績をあげていき、やっと認めてもらえるようになったこと…
「ジュンケイ君はいつも陽気な明るいけど、苦労してここまでたどり着いたのよ。」
律子さんの話は少し胸の痛みを感じてしまった。
「ジュンケイ君のこと、気になるならメンバーに聞いてごらんなさい。」
しばらくして、ジュンケイさんと岡崎さんが戻ってきた。
私が律子さんに出してもらったケーキをみつけたジュンケイさんは
「ソニル、それ一口ちょうだい♪」
「いいですよ。どうぞ」
ケーキの乗った皿を渡すとフルフル首を振って口をあける。
「これはあ~んってやらなくちゃダメだろ♪」
私はジュンケイさんに“あ~ん”とケーキを持っていく。
「美味しい…」
私達を見て岡崎さんと律子さんがクスクスと笑っている。
「ジュンケイ、管理人だといってるが本当はソニルさんのこと…」
真面目な顔をしたジュンケイさんは…
「それは、俺達はひとつ屋根の下、一緒に暮らしていますから。」
「ジュンケイさん、誤解を招く冗談はやめてください。」
「岡崎さん、律子さん。ソニルに朝はいってらっしゃい。夜はおかえりなさいって言ってもらえて毎日幸せです。」
真面目さが岡崎さんと律子さんの笑いを誘う。
「確かに、こんなに可愛い女性が側にいたら頑張れるな」
私は恥ずかしさのあまりに顔があげられず真っ赤になって下を向いていた。
笑いながらも…急に岡崎さんが咳き込んでしまう。
持病の喘息が出たみたい。心配そうに律子さんはかいがいしく背中をさすってお世話をする。
「律子さんは何十年も岡崎さんを支えているんだなぁ。なんだか理想の夫婦像、あこがれるな」
岡崎さんの家を出るとジュンケイさんは
プロデューサーとのうちあわせで現地へ
私はひとりで寮に戻った。
(何だかとってもよかったなぁ~)
寮のリビングにはメンバーが帰っていて岡崎さんの家に行きたかったと残念そうだった。
テギョンさんは私を見ながら
「最近、なにかあるとソニル、ソニルってジュンケイがうるさいんだ。」
「そうなんですか?」
ジュノさんとチャンソンさんが器用にジュンケイさんのマネをする。
よく特長をとらえてて似てたんだけど…ただテギョンさんのやったジュンケイさんが似てなくてみんなで大笑い。
「あ、時間だ」と言ってこの間収録した番組を見る。
(みんな輝いているなぁ~。私にもなにか輝けることあれば…)
ふと、律子さんに言われたジュンケイさんのことメンバーに聞いてみたら?と言われていた事を思い出す。
(ジュンケイさんのことみんなに聞いて見ようかな?)
「ジュンケイさん、ここはどこですか?」
「俺が昔からお世話になってて、尊敬している人の家だよ。」
家の呼鈴を鳴らすと60代ぐらいの優しそうな夫婦が私達を迎えてくれた。
「岡崎さん、律子さん、お久しぶりです。」
「ジュンケイ、よく来てくれた。」
(ジュンケイさんが尊敬する人なんだ…)
ジュンケイさんは私を岡崎さんに紹介した。
「始めまして、ソニルともうします。」
頭を下げた時、(あれ?岡崎さんって名前どこかで聞いたような…)
「ジュンケイ、こんな美人が寮の管理人でうらやましいなぁ~」
家に入り部屋に通されるとトロフィーや賞状がところせましと置いてあった。
(あ、前にジュンケイさんと曲を聞かせてくれた時、1番好きな懐メロの作曲家の岡崎さんだ。)
気がつくと私は思わず握手を求めていた。
「昔からファンなんです。お会いできて光栄です。」
それを笑顔で見ているジュンケイさん。
「びっくりした?」
私があの時、岡崎の曲が好きだと言ったからサプライズで会わせてくれたんだって…
(私のためにわざわざ連れて…)
「ジュンケイ、俺には曲のアドバイスのためだと言ったのに、彼女のための口実かい?」
ジュンケイさんと岡崎さんが曲のことで別の部屋へ行ってしまう。
私は律子さんとお茶をしながらジュンケイさんの昔の話を聞くことになった。
ジュンケイ君とは数年前、音楽関係者の集まるパーティで会ったのよ。
まだ、新人だからとっても初々しかったわね。
(その頃、見たかったなぁ~)
家族からは音楽活動を反対されていたのよ。
専門のレッスンを受けたかったらしいけど、お父様がすごく反対されて独学で作曲を学んだこと
ジュンケイさんは諦めずに誰にでも納得してもらえるように粘り強く努力して 実績をあげていき、やっと認めてもらえるようになったこと…
「ジュンケイ君はいつも陽気な明るいけど、苦労してここまでたどり着いたのよ。」
律子さんの話は少し胸の痛みを感じてしまった。
「ジュンケイ君のこと、気になるならメンバーに聞いてごらんなさい。」
しばらくして、ジュンケイさんと岡崎さんが戻ってきた。
私が律子さんに出してもらったケーキをみつけたジュンケイさんは
「ソニル、それ一口ちょうだい♪」
「いいですよ。どうぞ」
ケーキの乗った皿を渡すとフルフル首を振って口をあける。
「これはあ~んってやらなくちゃダメだろ♪」
私はジュンケイさんに“あ~ん”とケーキを持っていく。
「美味しい…」
私達を見て岡崎さんと律子さんがクスクスと笑っている。
「ジュンケイ、管理人だといってるが本当はソニルさんのこと…」
真面目な顔をしたジュンケイさんは…
「それは、俺達はひとつ屋根の下、一緒に暮らしていますから。」
「ジュンケイさん、誤解を招く冗談はやめてください。」
「岡崎さん、律子さん。ソニルに朝はいってらっしゃい。夜はおかえりなさいって言ってもらえて毎日幸せです。」
真面目さが岡崎さんと律子さんの笑いを誘う。
「確かに、こんなに可愛い女性が側にいたら頑張れるな」
私は恥ずかしさのあまりに顔があげられず真っ赤になって下を向いていた。
笑いながらも…急に岡崎さんが咳き込んでしまう。
持病の喘息が出たみたい。心配そうに律子さんはかいがいしく背中をさすってお世話をする。
「律子さんは何十年も岡崎さんを支えているんだなぁ。なんだか理想の夫婦像、あこがれるな」
岡崎さんの家を出るとジュンケイさんは
プロデューサーとのうちあわせで現地へ
私はひとりで寮に戻った。
(何だかとってもよかったなぁ~)
寮のリビングにはメンバーが帰っていて岡崎さんの家に行きたかったと残念そうだった。
テギョンさんは私を見ながら
「最近、なにかあるとソニル、ソニルってジュンケイがうるさいんだ。」
「そうなんですか?」
ジュノさんとチャンソンさんが器用にジュンケイさんのマネをする。
よく特長をとらえてて似てたんだけど…ただテギョンさんのやったジュンケイさんが似てなくてみんなで大笑い。
「あ、時間だ」と言ってこの間収録した番組を見る。
(みんな輝いているなぁ~。私にもなにか輝けることあれば…)
ふと、律子さんに言われたジュンケイさんのことメンバーに聞いてみたら?と言われていた事を思い出す。
(ジュンケイさんのことみんなに聞いて見ようかな?)