私はジュンケイさんに呼ばれて地下のスタジオに行くと
優しく手を引かれてイスに座るよう言われちゃった。ドキドキ、ドキドキ

私がイスに座るとヘッドホンをつけられた。そこからはノリのいい曲が流れる。
(素敵な曲だなぁ~)って感じていると
「どうだった?感想聞かせて?」
私は自分が感じた素直な感想をジュンケイさんに言う。
蔓延の笑みを浮かべて…
「じゃあ、ペンのみんなも喜んでくれるかなぁ~?」
「ジュンケイさんの作った曲ですか?」
聞かせてくれた曲は今度のコンサートのために書き下ろしたジュンケイさんのソロ曲だった。
「すごく素敵な曲です。ペンのみんな絶対喜んでくれますよ。」
それから、私なりの曲の感想をジュンケイさんに伝えると…
「そんなに誉めてくれて…ありがとう。ソニル、愛してるぞ~」
突然、ジュンケイさんに抱きしめられる。(きゃ~ぁ…)
その後、私にいろんな曲を聞かせてくれた。

「ねぇ、ソニルってどんな曲が好きなの?」
私は幼い頃から好きだった懐かしい曲をあげる。
1番好きだった曲はジュンケイさんも知っていて、私達は歌って笑顔になる。

ジュンケイさんはいろんな曲の要素を取り入れて新しいスタイルの楽曲を作って多くの人に聞かせたい。
のが目標で夢なんだって…
「ジュンケイさん達はそれぞれ夢があっていいですね。」と呟く
驚いた顔をして「ソニルには、夢がないの?」

確かに、子供のころはあったんだけど、夢を叶えられる人は一握りで…
現実を見なくてはと無難な道を選択してきた。
でも、メンバーみんなを見ていると“このままでいいの”って思うようになっていることをジュンケイさんに話す。
「そうか、じゃあ今度…」
ジュンケイさんはちょっと考えて私になにか言う素振り見せたとき、
スタジオのドアが開きチーフマネがピザを持って来た。
「チーフマネ、お願いがあるんだけど…今週どこか3時間ぐらい俺の予定開けられる?」
「どうした、どこかに行くのか?」
ジュンケイさんは私に聞こえないようにチーフマネと耳打ちしていた。
そして、
「ソニル、この日は昼の時間をあけとけよ。2人で出かけよう♪
ソニルに会わせたい人がいるんだ。」
「えっ?誰ですか?」「秘密…」

約束した日に私とジュンケイさんはタクシーに乗って目的地へと向かった。
「どこに行くんですか?」
ジュンケイさんは教えてくれない。プーってふてくされていたら…
「そんな顔すると絶対教えない。」
「ジュンケイさんのケチ。」
タクシーが目的地に着いた。