楽しかった休日のみんなで撮った写真をチェックする。
(絶叫マシンのテギョンさんの顔は貴重品)うふふ…
私はみんなのおかげで楽しい2日間を過ごした。ニックンさんに「ミナ」って呼び捨てされるようにもなったし
ニックンさんとの出来事を思い出しながらちょっと赤くなる。
「ミナ、まだ寝ないの?」
ニックンさんが心配そうに顔を見る。
「これ、ミナにあげるよ。」と差し出されたのは小さな小石…
それにはコアラクンが描いてあった。
「かわいい♪」と嬉しがっていたらYAZOOの絵が描いてある(メンバーの)小石もくれた。
「ありがとうございます。全部宝物にしますね。」

「ミナだって行きたいところあったんでしょ?」
「みんなの笑顔を見れて楽しかったですから♪2PMは大切な存在ですし…」
「僕はミナが大切な存在だけど、そんなこと言うと困る?」
「そんなことありません。」
ニックンさんは私の頭にポンと優しく手をのせて「おやすみ」と王子スマイルを残し部屋に戻って行った。

つかの間の休日が過ぎるとあわただしい毎日が続いた。
メンバーみんなとチーフマネに呼ばれて事務所に行くとニヤニヤしているチーフマネが待っていた。
「ついに、アジア国際歌謡祭に呼ばれたぞ」
タイで毎年おこなわれているアジア国際歌謡祭は世界中から有名アーチストが集まるアジア最大級の歌謡祭だ。
(あ、この間ニックンさんが出たいって言ってたやだ。)
「ニックンさん、おめでとうございます。」
「ありがとう、ミナ」
出発は2ヶ月後、私もマネージャーとして同行する。
メンバーみんなが私に最高のステージを見せてくれると約束してくれた。
「ミナが一番嬉しそうだね。さすが僕らのマネージャーだよ。」

2ヶ月なんてあっという間に過ぎるもので歌謡祭出場のためもう、タイの空港に降り立っていた。
タイでのニックンさんの人気はとても凄かった。
あちらこちらでニックンさんの写真があった。人気のスナック菓子のイメージキャラクターだからね~(〃ω〃)
このタイではソムチャイっていう若手男性歌手も人気なんだそう…

空港を出て宿泊するホテルへと向かう。このホテルには他の出演者もたくさん泊まっているらしい。
今夜は歌謡祭の前夜祭があり、メンバーは参加する。
「なにかあったら私に連絡くださいね。」
メンバーは「ミナも参加しないと、止める人いなくて羽目をはずしちゃうよ。」
私も一緒に出席することに…でも、なに着ていけばいいの?どうしょう…
部屋のドアからノックする音がした。開けるとメンバーみんなが立っていて、
今から私の前夜祭用のドレスを買いに行こうと誘われた。
でも、みんなで行って気づかれたら…
そんなことはおかまいなしのようでみんなはニックンさんの案内で街を変装用の眼鏡をかけて普通に歩いた。
一番大きなショッピングモールでショーウインドに飾ってある白いワンピースが気になった。
「あ、これいいんじゃない?着てみれば?」
ニックンさんが私の隣でその白いワンピースを見ていた。
薦められて試着することに…
「ど、どうでしょうか?」
ジュノさんが私を見て「スゴくかわいい。」と言ってくれた。(恥ずかしい…)
ニックンさんが王子スマイルを向けて
「ミナ、綺麗だよ。」
みんなが誉めてくれたので白いワンピースを買うことに決めた。
ワンピースに似合いそうなアイテムはメンバーが探してくれることになった。
ただ、気になることは…
テギョンさんのセンス
揃うまでひとり、カフェで待つように言われて30分がたった。

つづく…