その夜…
打ち上げを終えてホテルに戻り解散した。
一息ついてふと、ジュノ君になにかお礼したいと思いつく。
部屋のチャイムが鳴り、開けるとジュノ君が帰りのフライトまで予定がないならここまでひとりで来てと待ち合わせ場所の書いてあるメモを渡してきた。
“行くの?行かないの?どっち”
“行きます。”
メンバーには内緒でジュノ君と2人でデートすることになった。
翌朝、バタバタしながらジュノ君との待ち合わせ場所へと急ぐ…
が、その前にみんなに見つかっちゃって…
“メイ、ジュノがいないんだけど、知らない?”
“し、知りません。私、ちょっと用事で出掛けます。”
慌てて出て行く背後で“あやしい…”とみんなが私の後ろ姿を見ていた。

“今日は特別に腕を組んで歩こう。”
私はドキドキしながらジュノ君とロンドン市内を回ってアクセサリーの店に入る。
ジュノ君が気に入ったブレスレットがあってそれを見ていたら…

チャンソン君とウヨン君と…5人が店先に立っていた。
“きっと、2人はデートしてるに違いない。”
“いじでも2人を見つけてやる。”
私達はまだ見つかっていない。陰に隠れていなくなるのを待った。
いなくなったのを確かめて、みんなと反対方向へ走る。

でも、ジュノ君が気に入ったブレスレットが欲しくてひとり店に戻りジュノ君の所へ帰ってくると
あ、ニックンさんとウヨン君だ…
“メイ、逃げるよ。
今日は抜け駆けだし、2人だけでいたいんだから。2人だけは嫌なの?”
“私はジュノ君と一緒が…”

にやけたテギョンさんが現れて
“こんなところで2人はなにしてるのかなぁ~?”
私はもう、ダメだって思って
“あ、あの~よかったらみんなで一緒に…”
言い終える前にジュノ君がグッと私の手をつかみその場を逃げ出した。
みんなには後から謝るから今だけメイを独占させて♪
時間は過ぎていきフライト時間が気になる頃になった。
(このまま時間が止まればいいのに)

私はジュノ君にお父さんを説得してくれたお礼にさっき買ったブレスレットの入った袋を渡す。
ジュノ君は怪我の時のお礼とサムゲタンのお返しだと小さな袋を私にくれた。
一緒に袋を開けると…
“あ…”
私達の手には同じブレスレットが…
ジュノ君は私の腕に、私はジュノ君の腕に付ける。
そのうちバレるかも知れないけど御揃いなのは2人の秘密にすることに
“メイ…”
ゆっくりとジュノ君の顔が近づいてきて、私は目を…
“メイとジュノ見つけた!”
ウヨン君に見つかり、みんなが集まってきた。
“タイムアップだね。”
私達は御揃いのブレスレットを隠しながらみんなが呼ぶ方へ急ぐ。

これからも、私は2PMと一緒に笑顔で毎日を過ごしていく。嬉しい…
ロンドンの夕日が仲良くならぶ7つの影をいつまでも映し出していた。


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