“みなさん、すみません。夜にはかえりますから、打合せの内容教えてくださいね。
私はバッグを手にあわてて両親との待ち合わせ場所のカフェに向かった。

“一体、どういうことだ!!”
お父さんは私の顔を見るなりテーブルを叩きならがら大声で…
お母さんがお父さんをなだめて
“メイ、どれだけ親に心配をかけるんだ!!”
住んでいる所や仕事のことを言わなかった私も悪いんだけど…
私はふぅ~っと深呼吸してお父さんに今の事情を説明する。

友達の紹介で2PMの寮に住み込みでメンバーと一緒に住んでいること、最近彼らのマネージャーとして働いていることを
反対されるのがわかっていたから黙っていたことを伝える。
“反対するに決まってるだろう。男6人いるところで、お前は暮らしているのか!!”
お母さんがメンバーみんないい人ばかりだと説明してはくれるものの
男と暮らしてることは常識はずれで(まぁね~)
寮を出たら大丈夫なの?と言っても
仕事は辞めて地元に帰って結婚しろ!!といいはじめて…
明日にでも会社に辞表を出せと他の話なんて、聞く耳を持ってくれなかった。

“男性と暮らしてることは心配だと思うけど、マネージャーを辞めろなんて言われる筋合いはないから。
私は帰りません。”
勢いで席を立ち私はその場合を出て行った。
わかってもらえない悔しさから涙が…

“ただいま~”
寮に帰るとリビングでみんながけん玉で遊んでいた。
私はできるか?って聞かれたから…
得意にやって見せて技まで決まった。
“けん玉の達人だ”
みんなが誉めてくれる。何だかうれしくない。負けず嫌いのジュノ君がやろうとしたらひとつのけん玉を取り合うみんな…
ちいさい頃、お父さんとよくやってたから…思い出すとため息がこぼれる。
うつむく私に心配そうな顔のメンバー達
“どうかしたの?”

実は…
私はみんなに今日のお父さんとのことを話した。
とにかく、辞めて家に帰って来いって言われて…メンバーは黙ってしまった。
“実家に帰っちゃうの?”
“寮から居なくなるの?”