“ジュノ君、リハビリはしなくてもいいんですか?”
椅子に座ったまま動こうとしない。
“別に…今日は気分じゃないだけ”
昨日までリハビリ頑張っていたのにどうしたんだろ?
今日は休んで明日は私もジュノ君のサポートしようと思っていたら
“メイ、もうここには来ないで”
ジュノ君はしばらく病院に来ないでほしいと冷たく私に言い放つ…
寮に帰って夕食を作りながらため息が出てしまう。
みんなが心配で顔を出してくる。
“ジュノ君から病院に来るなって言われました。”

黙ってたけど…ジュノさ、脚がうまく動かないみたいなんだ。

私にはなにも言ってくれなかった。
唇をギュッとするとニックンさんは優しく引き寄せてくれて、ジュンケイさんと
テギョンさんは頭をポンポン…
ウヨン君、チャンソン君も頭をなでてくれた。

明日、みんなで見舞いに行こうな。

次の日、みんなより早めにリハビリをやっているジュノ君がいるリハビリ室を覗いた。
脚が動かないと少し涙を浮かべているジュノ君がいた。
担当医が私の肩を叩く
私が居るとリハビリしなくなるって…
今のカッコ悪い姿を見せたくないから……
そして、リハビリをやり始めると止めても止めない、ちょっと無理し過ぎだと。
私は病院外のベンチに座っていた。
みんなが見舞いにきたが…
“みんなさんだけでジュノ君に会って来てください。”

チーフマネが隣に座ってきて
“このままだと、ドームコンサートはジュノ抜きになってしまうかも”
“そ、そんな”

ドームコンサートが決まってからのジュノ君の笑顔は最高だった。
誰より一番に心待ちにしていたのに
“今はジュノの回復を待つしかない”
チーフマネはそう言ってジュノの病室へ私を連れて行く。
病室からみんなの話し声が聞こえる。
ジュノ君は…
“このまま、治らなかったら2PMじゃなくなる。”
ジュンケイさんはたまらず抱きしめるとジュノ君は涙ながら弱音を吐いていた。

私は思い出す。
*楽しいと思う時は?
ステージで歌う時、

*今、一番にしたいことは?
ステージに立ちたい。

ステージに立つ事だけを思っているジュノ君
私は涙でジュノ君の悲しそうな顔さえ見えなくなってくる。
そして、その日から…
その日からジュノ君の笑顔は完全に消えてしまった。

1週間後…
リハビリもしていない、食事もあまりとらないジュノ君
心配した子供達が会いに来てくれたが…
“お兄ちゃんは前みたいに、元気になるから待っててね。”

ダンスが出来ないと、2PMじゃなくなる。ジュノ君の言葉…
でも、ジュノ君が居てくれるだけで…私もみんなもいいのに
涙が止まらない。涙が止まってくれない。
“お姉さん、歌は人を笑顔にして元気になるんだよ。”
子供達がジュノ君から教えてもらった歌を歌いなぐさめてくれる。
そうだ、ジュノ君を元気にするためにこの子供達とメンバーみんなに協力してもらおう。
ジュノ君の笑顔のために…

つづく…