ブログ、更新あいてすみません。

ミュージカルRENTの東京公演も無事全ての公演を終え、
明日、大阪にて、二公演をもって私のRENT2015が終わります。

今回でRENT三回目の私。

初めてRENTを観たのはブロードウェイで、確か9年くらい前。

そして2008年に日本版を観た。

チラシを見た時から悔しかった。
「ここに入りたかった。」
時期的にミスサイゴンともかぶってて先に決まっていたので、オーディションすら受けてもいないのだけれど。
そんな想いから、次あるならミミ役で受けたい、と。

そして2010年。
オーディションを受けるチャンスがあって、ありがたいことに通過してミミに。
色々あった。
色々ありすぎて、それまでになかった怒濤の日々がいまでも記憶に痛いほど残っている。

2012年の再演。
受けないと後悔すると、受けたオーディション。新演出版だったので候補者に混じりながらの一から。
演出家アンディからまさかのモーリーンのオファー。
私の新しい面に気づかせてくれた。
ミミをやってたときは、自分がモーリーンなんて想像もしたことなかったし、絶対無理だと。
今だって不思議だ。どっちかというと、自分が思う気質はやっぱりミミなのだから。
ただ外側から見ていたモーリーンと、自分が取り組んでみては、驚愕するほど差があった。この役のいろんな発見があってすごく面白かった。

2010年の公演を終えてすぐ、ニューヨークにとび1年半すごして、
そして、帰国した今年、また同じ役を同じバージョンで演じることに。
やっぱりニューヨークを挟んだことで見えること、自分自身の変化を感じることがあった。ニューヨーク行く前は前で本当にエネルギーに満ち溢れていて、今回は実際あっちで住んで身に付いたものが、全てのシーンが無理なく違和感なく存在していられるようにしてくれた。

RENTって、なんだか執着心を掻き立てられる感覚が強くて。
私にとって特別な存在なのです。
他とは比べものにならない程かき乱されるけど、不器用でも愛というものに素直になれるし、役者というものを超えた何かを毎回教えてくれる。
だからこそ、RENTとの距離感というものに今回気付くものがあった。
作品、音楽、役、RENTファミリー、ジョナサンラーソン、お客様、RENTヘッズ、役者。これほど複雑で詰まったミュージカルも珍しいかもしれない。
毎回その中での配分が違うのだが、今回は一番私の中でRENTで気付くべき芯の部分に気付いた気がするの。あくまで私の中でね。

例え再演があったとしても、自分が出るかどうかはわからないわけで。RENT依存で判断はしたくないし、明日もありのままの今の自分でRENTを感じたい。

いつもその時にしか事実は起こらないし、真実はそこにあるということ。
終わりでも終わりでなくても、私は目の前のお客様とそこの空間で生きる。

NO DAY BUT TODAY.

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📷2010&2012&2015📷