世界から猫が消えたなら | ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-世界から猫

友人が編集に関わったお薦め本だということで手にとった本を紹介します。
無料通話アプリ LINE で連載された初の小説ということでも話題になっていたみたいですね。
本著は、「電車男」「モテキ」「告白」「悪人」「おおかみこどもの雨と雪」など錚々たる作品を制作した映画プロデューサー川村元気氏の処女作だそうです。

ある日突然、余命1週間を宣告された郵便配達員が、寿命を1日延ばすためには身の周りの大切なものを1つずつこの世界から消していかなければならない状況に。消して初めて失ったものの大切さ、その価値の有無に気付かされる主人公。もし自分だったら、何を選ぶだろうか?だとか、自分がいることで何か世界は変わるんだろうか、など哲学的な問いを読者は投げかけられます。

ミヒャエル・エンデの「モモ」では、何も生み出さない「どうでもいい」時間を時間泥棒に盗まれていたら、結局ほんのわずかな時間しか残らず、時間の価値について考えさせられる、というくだりがありましたが、何かつながりがある気がしました。

今、躍起になって取り組んでいることは、3年後・5年後・10年後、いやもっと先の自分や身の周りの人たちにとって本当に大事なことなのだろうか。他に手をつけなければいけないものがもっと沢山あるんじゃないだろうか。友人・家族にまつわる話など結構感情移入してしまう作品でした。

この作品のなかで猫がどんな役割を果たしているかは、読んでのお楽しみです。
今年は沢山本読み漁りたいです。