sonic room

sonic room

reviewreviewreview!!!!!!!!!!!!!!!!!

Amebaでブログを始めよう!
■とんでもない豪雨に見舞われ、雨まみれでクアトロに到着。

■クアトロはたくさんの人で溢れていた。

■アー写のいでたちで二人が登場。

■シュートを決めたときのような歓声がたくさん起こった。

■group_inouのBPMは計算し尽くされていると思った。

■もっと遠くまで届けたい、もっと深くまで触れたいと願うなら、エゴを捨て去ることが一番の近道だ。自己主張が溢れかえった世界で、言ったもん勝ちみたいに見える世界で、エゴを捨て去った作品が、人々にとって一番のセラピーになる。誰かにとって確固たる存在になるために、エゴも捨てるし馴れ合いもしない。それはとっても孤独だ。だけどそうしない限り、「_」は生まれ得なかったんだと思った。誰かの記憶の中に残るためには、記号にならざるを得ない。

■アンダーバーは空白を表す記号でもある。

■_______________________________

■空白が存在するということを証明するのは大変なことだ。ドーナツの穴の存在証明みたいなもんだ。

■group_inouのライブでは、どんなに人が多くなっても、group_inouと一対一で対話する。だから一人一人踊り方が違う。一曲一曲でも違う。group_inouに触発される。

■今日気づいたけど、ナンバーワンを横に倒すとアンダーバーになる。

■「1」→「_」

■アンダーバーはバトンにも見える。

■バトンは受け取った。

■本編ラスト「MAYBE」
 「ああ君たち世の中は夜中に満月見えるかな空中遊泳寝てられないこういう気持ちはいつでも脳内そうだよこんだけやんだからなんだかちくしょう一人で弁解壁に向かってるひとりごとおちおち寝てられない」

■「色褪せる前に行け」

■行ってよかったです。必死なのはかっこ悪くない。本気のimaiとcpは本気でかっこよかったです。

■ああ、最初に持っていた棒はアンダーバーだったのか。空白を、ナンバーワンを、バトンを、group_inouを振り回していたのか。



_/group_inou

¥2,300
Amazon.co.jp

垂れ流す僕の今日に全く意味なんてないのに、垂れ流すことによってどうやら君を傷つける。

シシドヒナタさんの「セル塩麺DEATH」という曲を初めて聴いたのは、とあるイベントでシシドヒナタさんご本人がこの曲をかけながらポエトリーディングされていた時だった。
その時は音源の歌詞ではなかった。
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」の、五反田くんの映画のくだりを何度も朗読していた。

シシドヒナタさんの曲は、ちょっとradioheadぽい(ustream配信された弾き語りライブではradioheadのカバーもされていた)。radioheadぽくて村上春樹を引用、とくれば、みなさんの頭の中にはもう既にあるイメージが浮かんで、人によってはそれはマイナスイメージかもしれない。もうそういうのたくさんだよ、やれやれ、気持ちは分かる。でも「セル塩麺DEATH」はそういう感じでもない。とても適当なのだ。あと、これはシシドヒナタさんの他の曲もそうなのだけど、明るくもないし暗くもない。僕たちは、悲しいだらけの一日に楽しいことを見つけようとするし、楽しそうに見える一日にとんでもない絶望を感じたりする。そんな当たり前の感情の揺れが見事に音楽になった。この音楽に乗っかると、僕は「まあ何とかやっていけそうだよ」って思う。

音源ではある種の日記(?)が朗読されている。日記って、自分で無意識に、一日に起こったことの中で書くことと書かないことを選んでいる。それは大げさに言えば、暴力だ。だから無意識に垂れ流したことが、君を傷つけることだってあるんだろう。垂れ流す僕の今日に意味なんてないのに。

この曲には妙な強引さがある。人生に一回ぐらいは常識の枠を越えなきゃいけない時があるって言っているみたいな。

垂れ流す僕の今日に意味なんてないことに飽きたら、ごま油でも流し込みに行こうか。
ラー油でもいいよ。
                                  (石川美香)
まつきあゆむの音楽を初めて聴いたのは、「自宅録音」が出たときで、
CDショップで試聴して気になって買った。
最初の印象は、「ぐしゃっとした音だな」ていうことと、「やたら固有名詞が多いな」てこと。
それまで私は、歌詞に固有名詞を多用した歌ってきらいだった。だってずるいじゃん(笑)。
だけど、まつきあゆむの歌は全然嫌じゃなかった。「タワレコ」に「椎名林檎」に「ミッシェルの2nd」に、自分が持っているのと同じ温度の熱がこもっていて、しかも全然押し付けがましくなかった。
いつの間にか「ぐしゃっとした音」の虜になっていた。聴きながら歩いていると、そのぐしゃっとした音と自分の一歩が共鳴して、新しいことが始められる気がした。
電車の中で、改札口で、ゼミの飲み会の前の時間、バイトに向かう時間、まつきあゆむのメロディーは、平熱を0.2度あげて、その度に不思議なエンジンがかかって、高揚していた。

「自宅録音」のときから感じていたことを「ディストーション」を聴いたときに確信した。それは、この人は音楽に貰ってきたものを全部音楽に還元しようとしているんだなってこと。CDショップに向かうときの気持ち、フェンダーテレキャスターへの気持ち、ディストーションかけるときの気持ち、CDを入れてプレイボタンを押すときの気持ち。今まで私が音楽に対して注いできた気持ちが、そのまま音楽になっているみたいで、「嬉しさ」とも「感動」とも微妙に違う、ちょっと気恥ずかしいけどやっぱり嬉しい、みたいな、そうだな、平たく言えば、すごくぐっときた。

忘れられないまつきあゆむのライブがいくつかあって、そのうちのひとつは、AUXが出ていた「名演の嵐」だ。(ちなみにこの前の月の「名演の嵐」には相対性理論が出ていて、この時のライブもとてもよかった。)このとき、「自宅録音」の「ミッシェルの2ndが聴きたいな」のところを「AUXが聴きたいな」にかえて歌っていた。それは、さっきのAUXのライブから受けた感動がすぐ音楽に還元されていて、その音楽に私はまた刺激を貰っていた。そのサイクルが、とても素敵だと思った。

ところで、まつきあゆむは、私と同じ1983年生まれだ。ここで、独断と偏見により1983年生まれについて語らせてもらうと、まず、疑り深い。1999年の始まりは高校受験だった。自分の世界は崩壊寸前だったけど、世界は別に終わらなかった。2001年、高3の時、飛行機がビルに突っ込んだ。様々な問題は都合良く緻密に綺麗にすり替えられ、世界はスムーズに進行した。 1983年生まれはそれをただ見ていた。 世界は終わりすらくれないし、ジェリコの壁は決して割れない、無力感。それなりに楽しいはずなのに、ずっとうっすらそんなことを感じてきた10代の時間。

だから、まつきあゆむにしたら迷惑な話だろうと思うけれど、私はまつきあゆむの音楽に
「共感」ではなく、「なんとなく同じ温度」をずっと感じてきた。そして「同じ温度」でいながら、いつも面白いことを考えて挑戦しているところがただただすごいなあと思っていた。

そして2009年、「時代の壁を飛び越えよう」。これはもうみんな知ってると思うし、知らなければ今すぐ聴けばいいと思うし、私が語ることなんて何もないんだけど、超個人的なことを言わせてもらえば、この曲は1983年生まれの決意表明であり、これからはじめて生きて終わっていくための、特別でだけど普遍のアンセムだと受け取った。

1億年レコードの販売方法も、MAFのシステムもとても驚いたし、希望を感じたし、勇気を貰った。でもこの前のustreamを見てなんとなく思い出したのは、まつきあゆむの音はやっぱり今もぐしゃっとしてるし、信じられないくらい素敵なメロディーだし、そしていつだって音楽への気持ちを音楽へ還元してんだってことだった。twitterやustreamはCDRに焼き付けていた音楽だけじゃない寂しさを、もっとリアルタイムでもっと遠くまで飛ばせるようにしたし、それには本当に興奮する。でも、「音楽を大きな音で聴く」ことに興奮することはきっとずっと変わらない。

まつきあゆむがライブをしばらくやらないと決めたとき、もっと見たいなあと切に思ったけれど、ただ漫然とライブをやりたくないのかもしれないなあと勝手に推測しました。
でも「時代の壁を飛び越えよう」を聴いたとき、私はすごくこれにリアクションを返したい、と思った。sonicroomとして何かできるとしたら、今はライブイベントじゃないと思った。2010年にまつきあゆむと何か一緒にできるなら、それは今までにないイベントじゃないとだめだと思った。思い切ってまつきくんに「映画館で公開生録音」を提案してみた。それで今に至ります。

0219は本当に2010年の新しいアンセムが生まれると思う。私は今やっぱり音楽に興奮していて、しかも音楽が生まれる瞬間を全世界と共有できることに興奮しています。

                                  (石川美香)
                                    

2009.12.27(SUN)に急遽、CDJを駆使して、twitter&Ustreamを使って、DJもどきのことをsonicroomで行いました!とてもDJなんて呼べる代物ではないので、私たちは自称“Music Selector”として、それでも前後のつなぎとか、流れとか、私たちなりに考えつつ流しました。


完全に見切り発車で、CDJの使い方がほとんどわからない(何回かDJもどきのことやったことあるくせに)、音が割れたり繋ぎに失敗したりで、聴いてくれた人にはお聞き苦しい点もあったかと思いますが、今年はtwitterでかなり世界が変わったので、ネットを使って00年代の最後にこういうことができて、良かったです。


最大で10人が聴いていてくれたみたいです。bronbabaの時。うれしい!とにかく、あの時間を共有してくれた方はありがとうございました! BASEMENT JAXX/RAINDROPSの時の異常なまでのテンションの高さは忘れられないですね。


今回のプレイリストです↓


-PLAY LIST-


1.まつきあゆむ/ヘッドフォンリスナーズサイクリングクラブ

2.Hermann H. & The Pacemakers/ROCK IT NOW!

3.スパルタローカルズ/黄金WAVE

4.ZAZEN BOYS/CRAZY DAYS CRAZY FEELING

5.IRIKO/Upperground

6.MO'SOME TONEBENDER/bad summer day blues

7.PILLS EMPIRE/Kubrick Syndicate

8.KASABIAN/REASON IS TREASON

9.JUSTICE/D.A.N.C.E

10.MGMT/KIDS

11.METRONOMY/A THING FOR ME

12.NIRGILIS/コモンガール

13.SUPERCAR/YUMEGIWA LAST BOY

14.七尾旅人×やけのはら/Rollin' Rollin'

15.くるり/ロックンロール

16.フジファブリック/虹

17.サカナクション/アドベンチャー

18.100s/Honeycome.ware

19.PASSION PIT/SLEEPYHEAD

20.THE FLAMING LIPS/RACE FOR THE PRIZE

21.BASEMENT JAXX/RAINDROPS

22.perfect piano lesson/heart & heart

23.the telephones/LOVE & DISCO

24.group_inou/ESCORT

25.THE VINES/HE'S A ROCKER

26.Veni Vidi Vicious/COSMO

27.bronbaba/life is

28.Syrup16g/リアル

29.People In The Box/ユリイカ

30.cinema staff/KARAKURI in the skywalker


また、上記のプレイリストをyoutubeで再生リストにしていますので、もし良ければBGMなどにして頂ければと思います。ただし、上がってない楽曲もありましたので抜けていたりします。また、削除されていたりしたら申し訳ありません。結構考えたつなぎとかもあるので、抜けている楽曲があるとその流れが止まっちゃうので残念ではありますが…。

※M-1、M-5、M-7、M-22、M-24、M-27、M-29、M-30はありませんでした。


■sonicroom vol.2.1(2009.12.27)


次回は、ちゃんとCDJを勉強して、もっと聴かせられるものができたらと思ってます。いつやるかは未定ですが…。またいつか近いうちに!!

というわけで、11/15(日)代官山UNITでのcinema staff企画“two strike to(2) night vol.5”。少し時間が経ってしまったけど、久々にシネマのライブを見て、今自分が抱えていることに対してもうちょっと頑張らないとなと思わされたので、少し感想をまとめてみたいと思います。

共演はrega、Riddim Saunter。まったく雰囲気違うバンドとの対バンだったので、どんな感じになるんだろうと思ったけど、シネマが始まった時にはそういうライブの本質とは関係ないことは、やっぱりどうでもよくなった。

シネマの音楽は、4人の音がただ“重なる”だけではなくて、かっちりと“組み合わさる”って表現した方が良いかもしれない。それは音と音の“間”でも同じで、その組み合わさっては離れるという一連の流れ、タイミングが本当に完璧で、一瞬一瞬に本当にハッとさせられる。

でもシネマのライブがすごいのは、それがただシステマチックに淡々と寸分の狂いもなく展開されるわけではなくて、特に辻くんや三島くんのパフォーマンスで顕著だけど、尋常じゃないくらいのエモーショナルなステージをもって、彼らの中にあるまっすぐで揺るぎない衝動を私たちにぶつけてくるところだと思う。その姿を目の当たりにすると、もう本当に、唐突にぐっとさせられる。だから私はシネマのライブを見ると、自分の中にある煮え切らない想いとか態度とかに気付かされて、ツラいくらいの気持ちにさせられてしまう。でもだからと言ってシネマのライブを見たくないとかではなくて、そんな嫌な自分とその瞬間だけでも向き合わせてくれる彼らに、やっぱり感心させられてしまうから、ライブに足を運ぶのだと思う。

この日も「チェンジアップ」「Daybreak syndrome」と、衝動にもし形があるんだったら、それは辻くんそのものだって思うような姿で、特にフロアを笑顔で見渡してるのを見た時に、本当にシネマ好きで良かったなって思った。なんかそこだけは正直に声を大にして言える(私とって)数少ないバンドだなって思う。

そして新曲がとても良かった。シネマの楽曲は、歌詞ももちろん素晴らしいんだけど、メロディがポップで、特にそのポップさのバランスがすごく良いと思う。わかりやすいけど決して聴き流されるようなメロディじゃなくて、繰り返し何度も聴きたくなる。こういう曲を作るバンドはシネマの同世代バンドではあんまりいない気がする。

「KARAKURI In The Skaywalkers」は大好きすぎて言葉がでてきません。ライブではアウトロでのアレンジで三島くんがずっと何か言っているんだけど、ラストにいっつも歌うので、ああもう終わっちゃうんだなって気持ちと相まって、あの姿を見てるとどうしようもなく泣けてしまう。

何もかも忘れて心の底から笑おうよ!みたいなハッピー・ミュージックも好きだけど、シネマのように自分の感情と向き合わなくちゃいけない音楽に、私はやっぱり惹かれるんだなとこの日は強く思った。そしてそれを可能にしてくれる音楽を奏でることができるのは、私たちと同じように矛盾を抱えながらもただひたすら自分の内側へと進まざるを得ない人と、逆にそんな矛盾さえも自分自身として受け入れて外側へ発信していくことができる人なんだろうな。いずれにせよそれは両極端で、傍から見れば弱者と強者とかって分けられるのかもしれないけど、そうじゃなきゃ音楽で世界を変えることなんてできないのかもしれない。本人たちは想像以上にツラいのかもしれないけど。

“君が泣いてた理由を僕は忘れた 世界が終わった理由を僕は忘れた”

(text by:Shoko Fukuda)