その子育て、見直しませんか?
子育てで大事なのは、子どものすべてに手を差し伸べないこと。
「お膳立て症候群」に陥らないよう、
親御さんは十分に注意する必要があります。
お膳立て症候群とは?
一般的に、子どものやることなすことすべてに親がお膳立てをしないと気がすまない、もしくは、不安や恐怖を感じるという症状です。
子供がまだ赤ちゃんの頃は、
出来ないことが多いのでいろいろやってあげるのも大事です。
しかしながら、子どもが大きくなっても
いつまでもお膳立てをしたら、どうなるでしょうか?
親が何でもしてくれる、いつも助けてくれると勘違いが生まれ、
子供の自主性が育たず、お膳立てしてもらわないと何もできない人になりかねません。
つまり、親がお膳立てばかりして子育てをすると、
お膳立てがなくては何もしたくない、やる気が出ない状態を作ってしまうということなのです。
子どもの成長を見守りましょう
周囲を見渡してみますと、子供が何を勉強して、誰と遊んで、どんな習い事をして、何時に帰宅して、どのようなものを食べて、など、
子どものあらゆることを細かくお膳立てしないと、気がすまない親がいます。
このような親の元で育てられた子どもは、本当に気の毒でなりません。
はたから見ると、何不自由なくやらせてもらえて、羨ましいと思うかもしれません。
ただ、実際のところは、子どもの決断や感情を無視して、失敗さえも許してもらえないという、とても窮屈な環境を創り出しているのです。
子どもが成長するためには、多くの失敗経験が必要です。
転んだ、怒られた、友達と喧嘩した、お皿を割ってしまったなど。
小さいことから大きいことまで、とにかく数多くの失敗経験が必要です。
失敗とは成長や経験の一部であり、純粋な学びなのです。
子どもにも自由に失敗できる環境を整えてあげることが
親の役目でもあります。
失敗を繰り返すことで、自分で未然に危険を察知できるようになります。
そうすれば、自分の身を守ることもできるようになりますし、
自律して物事を計画したり、実行したりできるようになるのです。
もちろん、事故やケガに繋がりそうな物事の場合は別ですよ!!
いのちに関わることであれば、きちんと注意してあげる必要があります。
したがって、親御さんはお膳立て症候群を卒業しなければなりません。
子どもの失敗は成長の糧になることをしっかり理解して、
少しずつお膳立ての回数を減らしていくように心がけましょう。