北朝鮮の朝鮮中央テレビは2010年4月14日、金正日労働党総書記が「太陽節」(15日の故金日成主席の生誕記念日)に際して行われた朝鮮人民軍第567大連合部隊の総合訓練を視察したニュースを写真とともに報じた。ラヂオプレス(RP)が伝えた。

 放映された写真は8枚で、金総書記を写した4枚のほか、自走砲の発射の瞬間の炎や砲煙をとらえたものもある。韓国の聯合ニュースによると、金総書記が太陽節の前後に最高人民会議(国会)の代議員や民間人を大挙動員し、大規模な軍事訓練を視察するのは異例という。

 聯合は、昨年の太陽節の花火大会に続き、金総書記の後継者とされる三男ジョンウン氏の功績づくりを図った可能性もあると指摘している。

 

2010年3月に発生した韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没原因に関し、北朝鮮の「軍事論評員」は4月17日、「(韓国が)『北関与説』をねつ造している」として、自国の関与を否定した。しかし、韓国軍民合同調査団が「外部爆発の可能性が非常に高い」との見解を示したことで、同国では北朝鮮攻撃疑惑が強まっている。韓国政府は、北朝鮮関与を想定した対応の検討を始めた。

 合同調査団は16日の記者会見で、前日引き揚げた船尾部分の切断面などを調べた結果として、外部での爆発で左舷に大きな衝撃が加わったと指摘した。爆発物が同艦に接触した可能性のほか、同艦近くでの爆発も考えられるという。

 韓国メディアでは北朝鮮による魚雷攻撃を疑う報道が過熱している。中央日報は「(1200トン級の)哨戒艦を真っ二つにできる魚雷を搭載できる潜水艦は北朝鮮の『サメ級』(300トン)」との専門家の見方を伝えた。

 同紙によると、韓国政府は柳明桓外交通商相を中心に、北朝鮮による攻撃との結論が出た場合に備えた対応策の検討を始めた。一部から軍事的報復論も挙がっているが、時間が経過し、正当防衛に当たらないため困難との見方が支配的で、国連安保理の制裁決議を追求する案が有力だという。

 軍は、原因究明の鍵となる爆発物の破片収集を急ぐとともに、今月中にも船首部分を陸揚げし、米英豪などの専門家の協力を得て慎重に調べを進める方針。北朝鮮関与疑惑がくすぶり続ける中で、原因特定には相当の時間がかかりそうだ。

 これまでに行方不明者46人中38人の遺体が収容された。多くが20代前半の若い兵士で、3月26日の発生から3週間以上たった現在も韓国社会は悲しみに包まれている。対応次第では批判が一気に高まりかねず、6月に統一地方選を控えた李明博大統領は難しいかじ取りを迫られている。

 

景気に明るい兆しも―年末商戦

米調査会社コムスコアが28日発表した同国歳末商戦序盤のインターネットを通じた小売売上高(旅行除く)は、前年同期比13%増の116億3900万ドル(約9800億円)と2年連続でプラスだった。店頭の行列や混雑を回避できるネット通販は近年急拡大を続けており、消費が例年低調な感謝祭当日の25日に3割近く増えたのが特徴。

 対象期間は11月以降、感謝祭翌日に小売り各社が値引き合戦を演じる「ブラックフライデー」(今年は26日)まで。年末商戦が本格化するブラックフライデーのネット売上高は9%増の6億4800万ドル(約550億円)に達し、不透明な景気の先行きに明るい兆しもみられた。