2025年7月12日(土)
映画専門チャンネルのムービープラスで放映を録画しておいて観ました。
2023年の米ドラマ映画。ニール・ブロムカンプ監督。アーチ・アデクウィ主演。他にオーランド・ブルーム、デビッド・ハーバー等出演。実話作品です。
僕の本作品の評価は5点満点で3.7です。
作品紹介(映画コムより)
世界的人気を誇る日本発のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話をハリウッドで映画化したレーシングアクション。
ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。厳しいトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。
主人公ヤンを「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、GTアカデミーの設立者ダニーをオーランド・ブルーム、指導者ジャックをデビッド・ハーバーが演じる。監督は「第9地区」のニール・ブロムカンプ。実在のヤン・マーデンボローがスタントドライバーとして参加している。
ストーリー(ウィキペディアより)
25年前(1997年)、カーレースの布教を熱望した山内一典はテレビゲームの『グランツーリスモ』を開発。物語はゲームの開発シーンとホンダ・NSXとフォード・GTがサーキットを走る所から始まる。
英国ウェールズ、カーディフ。元サッカー選手のスティーブを父に持つイギリス人の青年ヤン・マーデンボローは、アルバイトの給料をステアリングコントローラーに投じるほど、テレビゲームの『グランツーリスモ』に熱中する毎日を送っていた。プロレーサーになる夢を持っていた彼だったが、サッカー選手としての道を順調に歩んでいた弟のコビーとは対照的に大学にも行っておらず、父から進路のことで毎日苦言を呈されていた。
所変わって日本・東京。日産のマーケティング担当ダニー・ムーアはグランツーリスモのプレイヤーにコンテストを行い、プロのレーサーを生み出す企画を日産本社でプレゼンテーションで披露する。その案を聞いた日産役員がダニーへもしもの事に備えてチーフ・エンジニアを加えることを条件に案を承認したことを伝えた。 その夜、早速チーフ・エンジニア探しを行うダニーだったが、候補のエンジニア達には尽く断られてしまう。最終的にダニーは"ありえない"としてい
た元レーサーで現在はメカニックを務めるジャック・ソルターと交渉するためにチーム・キャパに赴き、ジャックがル・マンに参戦した件を引き合いに出し声をかけて交渉を試みるも、ジャックは「バカげてる」として一蹴する。ところが、夜のミーティングにおいてニコラス・キャパのドライビングに対しアドバイスを送った際に逆上されたことで堪忍袋の緒が切れチーム・キャパを脱退。危険であると判断すれば抜けるという条件付きながら一転してチーフ・エンジニアを引き受けた。
ある日、アルバイト中のヤンの元にゲーマー仲間パーソルからある連絡を受ける。ゲーマーカフェに駆けつけたヤンはディスプレイに映る見覚えのない画面を誰かのいたずらと疑うが、その内容とは『グランツーリスモ』で最速ラップを叩き出したプレイヤーへ、ダニーからグランツーリスモでSCEと日産が主催するレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」への選抜レースに選ばれたこと、そして勝者のプレイヤーには本物のレーシングドライバーへと育成するチャンスを与えるというものだった。子どもの頃からレーサーに憧れていたヤンは明日の選抜レースのために練習と、あえてラインをそれて走り追い抜く事の実験を重ねる。そんな中、弟のコビーからパーティーの誘いを受ける。最初は断るも想いを寄せる女性のオードリーも来ることを聞いてしまいまんまと誘いに乗り、スティーブのフォルクスワーゲン・コラードをこっそり持ち出してパーティー会場へと向かう。ヤンチャをする友人を尻目にオードリーと共に『グランツーリスモ』の事を語り合うヤンだったが、警察に見つかり撤収せざるを得なくなる。騒ぎを起こす友人にウンザリしつつも家路に付くヤンだったが、父の車に傷をつけられたり警察に止められるなど散々な目に遭ってしまう。しかし機転を効かせ警察の追跡を見事に振り切るも今度は父に見つかってしまう。
大会当日になるも、昨日の弟たちを庇って罪を被ったヤンは父の働く場所で列車の連結を行う仕事を行うハメになる。ところが仕事の最中に父との会話で「くだらないテレビゲームでレーサーになれる訳が無い」という一言に嫌気が刺したヤンは仕事を抜け出してゲーマーカフェへ向かう。会場まで自転車を猛スピードで漕ぎ、ギリギリのところでなんとか間に合わせたヤン。到着がギリギリだったことから初めは順位を落とすもこれまでのテクニックを見事に活かしきり、見事最終予選である選抜レースで優勝、世界で10人しかいないGTアカデミーの候補生となる。
GTアカデミーでヤンたちゲーマーを迎えたのは、ダニーがチーフ・エンジニアとして雇ったジャック・ソルターだった。チーフ・エンジニアを務める傍ら、トレーナーも兼任するジャックはアカデミー生を徹底的にしごく。厳しいトレーニングに加えジャックの審査もあり失格者が続出し、アカデミーの生徒はたちまち半分になってしまう。そんなヤンは当初は期待されておらず、しまいにはトレーニングの際にオーバーテイクを試みた際、車を止められずジャックを横に乗せたままクラッシュする始末だった。翌日のミーティングで昨日のクラッシュについて説明するジャックにヤンは「ブレーキがフェードしていた」と指摘するもジャックにはバカにされてしまうが、ヤンの言う通りブレーキがフェードしていたのだ。なぜブレーキフェードがわかっていたのかをジャックはヤンに訪ね、同時にヤンが最終試験のレースに生き残った事を伝えた。翌日の最後の試験であるレースでライバルのマティと勝負を繰り広げ僅差で勝利を決める。しかし勝利が僅差だったことからヤンではなくマティを代表にするべきだとダニーは言うもジャックはヤンを信じ、ヤンの勝利をマーシャルに宣告。アカデミー代表になることができた。
そんなアカデミーの代表となったヤンには、最後の試練として日産と契約するため、ライセンス取得のための国際レースに挑戦する。ライセンス取得のための条件である4位を目指し初戦レッドブル・リンクにおいては当初はライバルや雰囲気に気圧されるも自信をつかみ4位までポジションを上げる。ところがニコラスの押出しをモロに喰らってしまいスピン。27位という結果に終わる。悔しさをバネにし次回のレースへと挑むもトラブルに見舞われるなど惨憺たる結果だったが、徐々に戦績を上げていく。しかしレースは最終戦ドバイにまでもつれ込んでしまいこれが最後のチャンスになってしまう。ニコラスの妨害やクラッシュによるパーツの直撃を受けるなどの受難を迎えるが、機転を利かせライバルのフレデリック・シューリンを抑え込みレースで4位に入賞。念願のライセンスを獲得し、日産との契約にこぎつけた。
日産との莫大な契約金を獲得し、順風満帆の人生が待っていると思われたヤンだったが、ライセンス獲得後に父と母がテレビで見守る中行われたニュルブルクリンクのレース[注釈 1]で次々オーバーテイクを決めるも、フルークプラッツで車が宙を舞ってしまい観客を巻き込む事故を起こしてしまい、ヤンも負傷してしまう。病院にてジャック達から観客の死亡を伝えられたヤンは自責の念を抱き、父の言うとおりレーサーになることを諦めていれば良かったと意気消沈するも、ジャックは自身が経験したル・マンでの失敗を語り、このことを乗り越えるには、レーサーとして結果を残すしかないこと、そしてニュルブルクリンクを走り切ろうと励まし、自らが乗るポルシェ・911 GT3 RSをヤンにドライブさせる。
一方でヤンの事故はお咎めなしとなるも、キャパ達がヤンやシムレーサーに対する反対運動を始め、日産はチーム解散を検討。これによりGTアカデミーの存続が危うくなってしまった。汚名を返上するため、ダニーはゲーマー達をドライバーにしル・マン24時間耐久レースに挑むことを決意。あと2人ドライバーが必要だと言ったジャックに対しダニーは、アカデミーでしのぎを削ったマティとアントニオが小規模なレースに出ている事を伝え、2人をヤンのチームメイトとして迎え入れる。ジャックができなかった事をやり遂げ伝説になると誓ったヤンはマティとアントニオと共にル・マンへと挑む。
ル・マンへの準備を進めるヤンだったが、パドックにて父のスティーブがやってくる。スティーブはプレイステーションが何なのかはよくわからないとしつつも、ヤンの夢を支えなかったことを涙ながらに詫びた。それに対しヤンは父の所属したクラブのロゴのステッカーを貼ったヘルメットを見せ、父は自分の誇りであることを伝えた。
家族や友人、GTアカデミーで競い合った仲間たちが見守る中ついにル・マンがスタートする。シューリンを捉え追い詰めるが周回遅れのフェラーリ・488と接触しシューリンが宙に浮き爆発炎上する事故を起こす。これによりニュルブルクリンクでのトラウマが蘇ってしまったヤンはペースを上げられずにいた。声掛けに応じないヤンに対し機転を効かせたジャックは、ヤンからもらったウォークマンで音楽を流し、ヤンをレースに引き戻させる。トラウマを乗り越え復活したヤンはグランツーリスモで培ったテクニックを活かし、マティとアントニオと共にたちと共に順位を上げていく。ところが、残り5時間のところでアントニオが足を攣ってしまうアクシデントが起きてしまう。早めの交代でヤンが出陣するもタイヤ交換の際にナットが転がり落ちるハプニングに見舞われる。ジャックの機転でなんとかこの場を切り抜けるも、9位まで順位を落とす痛手を負ってしまった。
快走を続けるヤンは"あえてラインをそれて走り追い抜く事の実験"を回想し、ジャックに対し自らのラインで走ることを提案する。リスクが大きいために反対するダニーだったが、ジャックは自らのラインで走ることを許可。するとヤンは次々オーバーテイクを重ね、遂にはラップレコードを更新するという快挙まで成し遂げる。こうして最終ラップに入ったヤンはニコラスと一騎打ちになる。ニコラス有利の中での接戦だったが、最終コーナーで仕掛け、わずかな差でチーム日産は見事3位入賞を果たしたのだ。
ゲーマーであってもプロレーサーとして表彰台に立てることを証明し、モータースポーツの歴史を塗り替えたヤン。「今日まで200以上のレースに参戦した事」「ビッグレースの前には必ずケニー・Gとエンヤを聞く事」「スタントドライバーとして本人も出演した」というエピソードがヤン本人の写真や映像とともに映し出され映画は幕を閉じる。