2010春・甲子園　代表校の横顔32 川島

学校紹介
徳島県立川島高等学校（県立校・徳島県吉野川市）
創立:1880年
生徒数：519人（うち女子294人）
野球部：創立1980年　部員数：18人
春夏通じて初の甲子園出場
主なOB:服部泰卓(千葉ロッテ）、森本智（元日本ハム）

「四国三郎吉野川と緑豊かな山々に囲まれた川と緑があふれる町」のキャッチ・フレーズの風光明媚な徳島県・吉野川市の川島高校が、部員18人と少数精鋭の中、秋季徳島県大会を3位で通過し、四国地区大会では初戦の高松戦に勝利し、準々決勝では同地区準優勝の高知に敗れはしたものの2-3と接戦を演じた。

少人数の部員は、中学校とグラウンドを共有。また、日頃から通学路の清掃活動を行っていること等、奉仕活動を行いながら地域のハンディを克服して四国大会1勝が評価され、21世紀枠の西日本地区での1校に選出されて春夏を通じて初の甲子園出場となる。

チームの柱はエースの東谷祐希で、スリークオーター気味から繰り出すストレートは本来130km台半ばのボールを投げれるものの、秋季予選では肩、肘などに痛みを抱え、120km台前半しか出らず、、、その中でも、多彩な変化球を低めに丁寧に集め粘り強く投げ抜いた。

打力は全国レベルと言えるか否かは別として、積極的なバッティングから犠打、盗塁等個々の役割が浸透している様で、それがひとつになった時に強さを発揮できる典型的な全員野球のチームで甲子園でもそんな高校生らしいプレーに注目が集まるだろう、、、

初戦では優勝候補の一角として前評判の高い・岐阜の大垣日大と対戦するが、大方の予想では大垣日大有利も、中にはエースの東谷の調子いかんでは金星を挙げる可能性もあると予想している専門家もいるほど、、、自慢の守備力でロースコアに持っていけば、面白い試合になるかもしれない、、、

4半世紀前には「さわかやイレブン」の名前で甲子園に爽やかな風を送り込み、その後「やまびこ打線」で歴史に残る大型の攻撃的野球で全国区となった池田をふと思い出してしまった。

2010年春・川島高校の野球部の新たな歴史が今始まろうとしている、、、

2010春・甲子園 代表校の横顔32 川島