この世には 神様がいて
なにか偉大な力を発揮しているのだと
漠然と信じていた
日曜日には教会へミサに出かけ
事あるごとに お祈りをした
子どもの僕にとって
神様は たしかに どこかに 存在していた
自分と 自分の外にいるだろう神との関係は
いつのまにか崩れ
神は 常に 自分の“心のなか”にいるのだと
思うようになった
失敗や挫折を味わうたびに
神などいないと叫ぶことがあっても
「なにか偉大な力」だけは信じてきた
失意の底から立ち上がったとき
ひととの出会いを得たとき
そのつながりが 幸福を導いたとき
誰かに喜ばれたとき
そして
自分ひとりでは 生きてゆけないのだと
心から人々に感謝するとき
「なにか偉大な力」に動かされていることに気づく
それを 神だというなら
それが 神の力だというなら
それでいい
静かに目を閉じて
神様に祈りを捧げていた あのころの気持ちで
今夜 「なにか偉大な力」に 捧げよう
精一杯の ありがとうを