どこかで失くしてゆく記憶の欠片
涙は 溜まることなく跡形も残さないから 思い出から消えてゆく
泣いたことさえも 忘れてしまう
記憶の奥底に手を伸ばせば 微かな手応え
ぼんやりと蘇る いくつかの場面
過ぎ去った時間を手繰り寄せて
暗い湖の畔で身を横たえても 妖精は現れない
それでも
あの日 君が放った白い矢は
今も僕の胸に刺さったまま
その矢は輝いている
君が輝いている
笑顔が輝いている
こぼれ落ちてゆく記憶の欠片
時は留まることなく流れてゆくから 思い出から消えてゆく
悲しみに耐えたことも 忘れてしまう
それでも
君が 僕の胸に残していった白い矢は
僕に微笑みかける 眩しい笑顔は
僕のなかに留まり続ける
欠片となっても 永遠に
僕のなかに留まり続ける