『助けて…』
私の呼ぶ声は あなたには届かない
ほんとは『ごめんね』だよね
自分勝手な『助けて』なんて あなたには届かない
私の身体を這う この無骨な手は
あなたのものじゃない
愛しているとはいえないけど
私は この人から逃げられない
『ごめんね』
私は あなただけのものにはなれない
この苦しみは 簡単に想像できたはずだけど
今は 怖い
この震えは 寒いからでも 感じているからでもない
ひたすら 怖いから
こんな私を
あなたは かならず
優しく受け入れてくれる
あなたに 甘えているのよね
強がって生きてきた私に
甘えてもいいんだと教えたくれた あなたに
私は 強がりの籠の鳥
私を愛でる飼い主は
私が大空を飛びたがっているなんて 想像もしない
籠の鍵を開けて 大空を飛んで
あなたに逢いにゆくことなど 知りもしない