やる気が出ない・・・。

 このままではいけないとは思ってるのだが、やる気を出す糸口が見つからない。やる気に糸口なんかないよただやる気になるだけさ。そう思ってみたところでやはりやる気は出ない。

 大学生になって俺は本当にクズになった。いや俺は元からクズで、ただ受験勉強が好きなだけだった。本当に勉強が好きだったんだな、俺は。そんな奴実在するんだ。しかもそれが当の俺だったとは。現実は小説よりもってことか。

 昨日は10時起床、以降ネット、18時頃ふらふらとベッドに入り気づいたら今日の午前2時。以後ネット。ニートにも程がある。

 
 上に書いたようなことこそ今僕が最も真剣に考えるべきことのような気がするが、埒が明かないので本題に戻ろう。ああ、これでまた先延ばしだ・・・。




 3日目 晴れ後曇り

 3日目もともと黒部五郎を回って双六までの予定だったが雲ノ平に寄りたくなって予定変更。この意思決定がどの時点でなされたのかはっきりしない。前日寝る前には決めていたような気がするが。ここまでのペースを見て、4日目に水晶往復を追加するのが難しいと感じたのもあっただろう。しかしこういう重要な決定が漫然となされていたのは今思えばよくなかった。

 太郎の小屋から暫く急な下り。沢が見えてからは延々と平らな道を僅かに下って行く。快適。
 一回休みを入れるかどうかぐらいのタイミングで薬師沢小屋に着く。CTよりだいぶ早い。薬師沢小屋は水がうまい。
 危なっかしい橋を渡ったら長い急登。今日苦しいのはここだけだと思って気持で乗り切る。途中立ち止まって息を整えたりしながら(一度これを始めると意志の弱い僕は全然進まなくなってしまうのだが)それでもほぼCT通りで木道に入る。アラスカ庭園までしばらく展望はない。
$思ったこと-名前をつければいいってものでも

 木道は歩きやすい。急登で苦しめられた分、のんびり歩く。
思ったこと-道っていいよね

 途中の祖母岳の頂上は草原になっていて大変気持ちのいい場所なので是非寄ろう。
思ったこと-祖母岳
 祖母岳から。
思ったこと-道っていいよね2
 
 また途中行き止まりの木道があり、そこからは黒部の谷が一望できる。今回の山行でも随一の展望だった。日本に生まれたのなら誰であれ一度は目にすべき眺めだろう。
思ったこと-Beauty is all.
 順に右手から左手への展望。もっともこんなものでは伝わるべくもないが。
思ったこと-水晶
思ったこと-←赤牛 水晶→
思ったこと-薬師

思ったこと-そういう気分

 木道分岐から祖父岳まで少し登るがそれほどきつくはない。
 ここまでで少々のんびりしすぎてまた時間がなくなる。懲りない。でもどうしても水晶には行きたいので(←遭難パターン)、ワリモの分岐にキャンプ用具をデポして往復。このとき焦って危なっかしい場所に置いてきたものだから、往復する間荷物が滑落してないか気が気でなかった。馬鹿としか言いようがない。そのせいであまり水晶に集中できなかったような気がする。
 およそCTの半分で水晶到着。この山行を通してCTの半分を切れたことは一度もなかった。悔しい。
思ったこと-ラスト
 午後から曇り始めて槍や鷲羽が見えなかったのは残念だ。またデジカメの電池切れで写真は水晶までしかない。電車の中で触りすぎたせいだ。

 荷物は無事だった。が、完全にガスって来たところへ雨まで降ってきた。疲れの蓄積して動かない体を何とか動かし、鷲羽制覇。晴れて疲れていなければさほど急でもなく楽しい道だろうに、その時はひたすら耐えてやり過ごすことしか頭になかった。結局山行を通して一度もまともに姿を見られなかったし、鷲羽にもいい印象がない。もったいないといえばもったいない。
 薬師と同じような九十九折りの下りを、自分を励ますというより叱りつけて下る。この日も三俣蓮華のキャンプ場に着いたのは6時過ぎだった。米を炊くとき蓋をするのを忘れて酷いことになった。


 4日目 雨時々曇り

 朝から天気が悪い。寝坊したのを取り戻そうとラーメン餅の代わりにサタケのマジックパスタ(お湯を入れるだけでできる)を使ったが、不味い。具も皆無に等しい。お湯だけで手軽に作れるとはいえ、370円という価格設定からは想像できない不味さだった。もう2度と使うまい。
 三俣蓮華まではやや急。山頂も展望なし。寒いのですぐ双六へ向かう。途中雨が強くなり、諦めて雨具を出したら収まった。つくづく、山は人間などお構いなしだ。
 途中いたちのようなげっ歯類がモグラたたきみたいに岩から出たり入ったりして和む。
 双六小屋。ラーメンとかカレーなんかの軽食が有名なようだが、この時間帯ではあまり食べる気がしない。残念だがまたの機会に譲る。
 ここから槍までいわゆる西鎌尾根を辿るのだが、途中雨が本格的に降りだし、雨具を出すのにもたもたしていたらパンツまでびしょぬれになってしまった。靴も革の剥がれたところから水が入ってべちゃべちゃする。もちろん槍も見えない。薬師の登りの次に辛い個所だった。
 ひたすら耐えて槍の肩。雨に急きたてられたせいか時間には余裕があるので山頂による。山頂入口で中高年のパーティーに先行しようと走ったらばててしまい、しかも道を間違えていつの間にか抜かれ、結局途中で道を譲ってもらった。本当にこれが19歳の所業だろうか。
 実は去年の夏も登ったのだがその時は(というかその山行中ずっと)天気が悪く何も見えなかった。今回は雨が降っているのに雲が高く、東面以外はほぼ完璧な眺めだった。山の間に雲海が広がっているのもまた絵画的でいいものだ。しかし鷲羽、鷲羽だけは姿を見せてくれなかった。きっと鷲羽は山の神様に与えられた宿題なのだろう。またここに戻ってくるための。
 今日の目的地・南岳小屋を目指して南へ。このあたりは槍と穂高の間だけあって3000mを超す山が3つも連なっている。おかげで今回と先月の南アルプスを合わせて日本の標高ランキング2~10位はすべて登ってしまった。こうなっては富士山もいずれ登らねばなるまい。
 道はそれほどきつくはなかった。といってもいつも通り、1日の最後の方はばてばてになってしまう。南岳から小屋まではあっという間。
 小屋は次の間の机で自炊ができる。寒かったのでとてもありがたい。米を炊いていると四国のガイドの人向かいで自炊を始めた。なんでも個人のガイドさんで、今回は大キレットに行ってみたい人で募集をしたのだとか。新穂高から双六→槍→南岳→穂高岳山荘→新穂高で各小屋に一泊するというのだからずいぶんのんびりだ。その他、大学時代をどう過ごすべきかとか、近頃のツアー登山の惨状、ガイドの仕事、人生訓めいた事など色々聞いた。人生経験の豊富な人のようで面白かった。
 夜は濡れた靴下を脱いで寝た。酷い臭いだ。3000mを超えているだけあって今までで一番寒く、足を伸ばすたびにテントに触れて冷えたシュラフの先で目がさめ、よく眠れなかった。

 

 5日目以降はまた明日。
 


おまけ 2日目の貼り忘れ
$思ったこと-薬師の空
 タイトルはあまり気にしないように。

 さて、写真もパソコンに上げたことだし、今回の縦走について書こうと思う。本当は縦走中にノートに手書きしたのをスキャンするつもりだったのだが、行動後テントでちまちま記録を付ける気にもならず分量が足らないので仕方なく事後報告とする。



 0日目
 いきなり躓く。何があったかは察してほしい。ともかく松本に着き、駅のマツモトキヨシでおやつを買って大糸線へ。このあたりはノートに記録があるから後日上げる。糸魚川駅は本当に何にもない。駅の外も10分ほど歩かないとコンビニすらない。こんなところに新幹線の駅を作ってどうするのだろうか。

 そしてゆるゆりの聖地富山へ。

$思ったこと-大糸線内観

思ったこと-ジャイ子って本名なのか?

思ったこと-北陸新幹線延伸を控えて活況を呈する糸魚川駅前

思ったこと-富山

思ったこと-といっても駅が映ったのは一瞬だったが

 富山駅周辺は道が広く、街全体が画然としているというか清潔感があるというか。ちょっと丸の内のようだ。といっても実際には富山なので広々していても中身はあまりなく、晩御飯を探すのに無駄に苦労した。そういえばこの日は朝からウィダーもどき1つとじゃがりこ1つを食べたきりだった。
 寝場所を探すのも一苦労だった。地下の寝心地のよさそうなところではホームレスの集団が本格的な家を作っていてもはやホームレスと言えるのかという。北口まで歩いてベンチで寝る。

 1日目 晴れ時々雨
 地鉄やバスを乗り継ぐいわゆるアルペンルートで室堂入りする。
思ったこと-地鉄の車窓から

 バスからの眺めは期待以上だった。
思ったこと-バスから鍬崎山

 室堂に着く。これも思ってたのよりいいところだ。伸びやかな室堂平と険しい立山・剣との取り合わせが、僕の想像力の限界を示していた(・・・うまくない)。日曜とあって日帰り装の人が多い。
思ったこと-ピンボケ

思ったこと-みくりが

 なんとここで道を間違える。本当は富士の折立につく「大走り」を辿るはずがより北の剱御前小屋に着く道に入ってしまい(しかも途中でたまたまこの道に合流しただけであって、はじめ進んでいた沢筋は道ですらなかった)、図らずも別山に寄ることになった。まさかこんなところから躓くとは。地形図を持っていったところで防げたかはわからないが、結局地形図を持っていかずにすますような甘さがこの失敗を招いたともいえる。なんて、もし先輩に話したら言われるんだろうな・・・。
思ったこと-合流地点から室堂

 道を間違えたことで急に時間的余裕がなくなる。本来は一の越から大汝を往復するだけのつもりだったのだから当然だ。しかし心は急くも体が付いていかない。休んでもパンを食べても一向に動いてくれない。剰え一の越からは雨さえ降りだした。一の越山荘はテントが張れないから室堂まで戻ろうかなどと一瞬思うが、明日からの行程を考えるとどうしても今日中に五色々原に着かねばならない(←遭難パターン)。結局鬼岳~獅子岳で大幅にタイムを縮められたのも手伝い、6時15分、日没間際まで時間をかけて押し切れた。
思ったこと-立山カルデラ
 小屋によってからテント場まではヘッドライトがないと歩けない程になっていた。

 2日目 晴れ後曇り
 3:00起床。ラ王醤油でラーメン餅。4:30までに撤収を終える目途は付いたがあたりがまだ暗いので30分本を読んで時間を潰す。鬼平犯科帳11巻。7巻で止めにするつもりがずるずる読み続けている。
 朝から天気が良い。五色々原は遠目には山並みの中に突如巨大な平面が現れて壮観なのだが、入ってみると割と見通しが悪く。広さを実感できないような気がする。
思ったこと-五色々原

思ったこと-富山平野

 今日も調子が上がらない。いや、越中沢まではなかなか良かったが、そこから先はいま一つでスゴの小屋に着く頃にはもうばてばてだった。しかし今後の行程を考えるとどうしても今日中に(←遭難パターン)
思ったこと-薬師のカール

思ったこと-平塚
 薬師は大きい。スゴ乗越から先は700mひたすら登る。間山を越えるとずっと薬師のカールが見えるのだが、見えすぎて食傷な上にばてばてでのぼってたのも相俟って、僕の中ではすっかり薬師の印象が悪くなってしまった。もったいないことをした。

 (下山後松本の丸善で北アルプスの北アルプスのガイド本を立ち読みしていたら、移動するだけの山行ではつまらない、楽しくなければ意味がない、というようなことが書かれていた。思えば今回の山行はできるだけ長い距離を移動することが眼目になっていたかもしれない。そのために普通の人が考える山の楽しさを犠牲にしたところもあったと思う(夕食が全部レトルトカレー、とか・・・)。でも移動すること自体も山の楽しさの一つではないだろうか。)

 で、登頂。途中ただただ苦しくて書くことがないからこんなあっさりになってしまうが、でもとにかく苦しかったということは強調しておく。

思ったこと-薬師岳登頂

 下りは広い尾根につけられた九十九折りで緩やか。北側と取り換えてほしかった。日没時刻を睨みながら急いでいると転倒。1度手を付いてもまだ勢いが止まらずさらに前につんのめる。体を半回転させてザックを間に入れたら何とか止まったが肘をすりむいてしまった。不覚。
 あっという間に(登りに比べて心理的にということだが)キャンプ場。トイレが新しくてきれいだった。南アの聖平と互角。対して水場は立派なようで水量が一定せず使いづらい。

思ったこと-薬師平
 狭いが気持ちの良い台地だった。



 流石に1週間分を1日で書くのは無理があるようだ。続きはまた明日。