「景気の落ち込み、米国よりはるかに急」 日銀調査統計局長

 日銀の門間一夫調査統計局長は9日、日本記者クラブで講演し、日本の景気について「足元の落ち込み方は(金融危機の震源である)米国よりもはるかに急だ」と指摘した。国内総生産(GDP)は2008年10―12月期に年率換算で2ケタの減少率が見込まれるが、「09年1―3月期は場合によってそれ以上の大幅なマイナスになる」と非常に厳しい見通しを示した。

 門間氏は設備投資について「これから本格的に減少していく」と予想。雇用に関しても「所定外労働時間を減らすことによる調整余地も限られ、雇用者数の減少につながらざるを得ない」と述べた。(23:01)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090209AT2C0902209022009.html


 現在、アルバイトに身を落としている俺が言うのもアレだが、恐らくあと1年は景気は後退及び底を這う状況が続くと思う。この日銀調査統計局長のコメントは国民が感じている実感とほぼリンクする。

 恐らく、このブログの読者や一般市民は殆どはこの悲観的観測に頷くことだろう。


 あっ!!一人だけ、この経済状況を理解していない人がいらっしゃった!!


経済「傷浅い」「大変じゃない」 首相、目立つ楽観論


 麻生首相は9日の衆院予算委員会で、急速に悪化する景気情勢について、「経済状況は他国に比べたら傷は浅い」との認識を示した。首相は福井県あわら市での8日の講演でも日本の経済情勢について「そんなに大変じゃない」と語っている。派遣切りによる失業者増が予想される「3月危機」を前に、「100年に一度の危機」と強調する一方で「楽観論」が目立つ首相の経済認識に対し、民主党など野党は「国民の声が届いていない」と反発を強めている。

 この日の予算委は景気・雇用の集中審議。民主党の中川正春氏は8日の首相講演などを取り上げ、「片方で『大変だ』、もう片方で『いやそうではないんだ』と中途半端なメッセージが続くようでは日本自体が大変なことになる」と批判。銀行などへの資本注入の必要性などを首相にただした。首相は「今の段階で銀行倒産はない。自動車の大会社でただちに政府の資金がなければ、この3月に倒産するような自動車会社は、この日本にはない」と強調した。

 首相は8日の講演で「日本はそんなに大変か。他の先進国を比率でよく見てもらったら、そんなに大変じゃない。少なくとも日本で、トヨタ、日産、ホンダがつぶれる気配はない。きちんとした経済対策、不況対策をやりさえすれば、今回の不況は大騒ぎするようなものだとはとても思えない。あんまり大変だ、大変だというと、本当に大変になっちゃう」と語った。

 首相の経済認識について、民主党の鳩山由紀夫幹事長は9日の講演で、「こんな楽天的な発想を首相がしていいのか。国民の声が届かなくなっているのではないか」と批判した。


 会社社長のボンボンには分からないよねww

 選挙では今のところ、当確圏内だけど足元をすくわれない事をお祈りいたします。