松島・宮島と共に日本三景の一つ 天橋立は
野田川(与謝野町)から流れる砂粒と外海から流れ来る砂粒とが
ぶつかり合って出来た砂州と考えられる…と、(散策マップより)
小天橋を渡り廻施橋へ
渡り終えると同時に鎖がかけられました。
船が通る度に90度旋回する橋で、多い時だと50回ほど
この光景が見られるそうですが、良いタイミングでした。
大天橋を渡ると
右の宮津湾側は白砂が広がり海水浴場だそうです。
左側は、阿蘇海
鉄幹は父が現在の与謝野町の出身と言うことで何度もこの地を
訪れていて、鉄幹没後に晶子の最後の吟遊(1940年)が天橋立だったと。
与謝野鉄幹・晶子夫妻の句碑
先に進むと
岩見重太郎 試切りの石
父の仇を追って宮津に来た岩見重太郎が仇討をする前に
刀の切れ味を試したとされる【試切りをした石】
この仇討は、1590年(天正18年)
後に、秀吉・秀頼に仕えた薄田隼人
1615年(慶長20年)の【大坂夏の陣】で討死したと …
若かりし頃には、狒々退治・山賊退治などと伝承の豪傑です。
本尊・文殊菩薩さまをお祀りしている 天橋立神社
日本名水百選の一つ 磯清水
不思議…海に囲まれている地なのに真水が湧き出ているなんて。
マップを見ると、阿蘇海側のこの辺り
龍に例えられる天橋立
頭部から尻尾に向かって歩いている腹部に当る真ん中辺り
もしかして 溝尻の舟屋(阿蘇の舟屋)が見られるのではとズーム
伊根の舟屋は有名ですが
阿蘇湾の溝尻にも漁村集落があり、穏やかな内海で
漁をしている舟屋が約30軒ほどあるそうです。
左右の所々 開けた地があり眺望できます。
波間にゆらゆらは、殆どが キンクロハジロ ♂ ♀
双幹の松 夫婦松 大木です。
大分、下がって撮りました。
白砂の宮津湾側、沖の方に黒いものがゆらゆら
此方にも ペアのキンクロハジロです。
この一角
2004年(平成16年)10月の台風時に247本もの松が倒木
この時倒れた命名松を継承していくために、採取した枝を
育成し植樹した木 里帰りの松です。
空洞の木は双龍の松と命名されていた松です。
特別名所天橋立の石碑
歩いて 50分程と言うことですが、彼方に此方にとぶらり
座り込んだりと1時間20分程掛かってしまいました。
先ず、帰路の観光船乗り場を確かめて 元伊勢籠(この)神社へ
神門の前には、他所とは違っている狛犬
胴と脚がどっしりとした日本化された狛犬だそうで
鎌倉時代作の重文の石造狛犬の前脚の白っぽい所は刀傷 ?
伝承によると …
作者の一心で魂が宿った狛犬、不意に天橋立の松林に現れ
驚かせていることを、偶々親の仇討に来ていた岩見重太郎が
一太刀浴びせ暴れなくしたそうです。
以来は霊験あらたかな魔除けの狛犬だと。
… 説明文がありました
此処より境内へと
その先は、撮影禁止でした。
主祭神は彦火明命(ひこほあかりのみこと)
家内安全、商売繁盛を司る神様です。
元伊勢とは
伊勢神宮が現在地に定まるまで一時的に祀られていた地
皇祖神である天照大御神は元々は皇居内で祀られていたとされ
第10代崇神天皇の時代に皇居の外で祀られることになり
皇女(倭姫命)が神霊の宿る鏡を携えて各地を巡ったそうです。
この皇女が巡った地が元伊勢と呼ばれる場所であり
京都・滋賀・岐阜・愛知・奈良・和歌山・三重・岡山と巡り
90年かけて現在地伊勢神宮に定まったと伝えられています。
神門を潜り拝殿へ
本殿の規模、様式とも伊勢神宮に近似しているお社です。
亀の背に乗っているのは、神話に登場する籠神社4代目の祖先
倭宿禰命(やまとすくねのみこと)
神武天皇の道案内をするために亀に乗って現れたと。
鳥居の外、左側に池 ?
大きな亀が …
赤線からは、撮影禁止ということです。
ネットより拝借
奥宮・眞名井神社へは10分程、緩やかな坂道です。
籠神社の3代目の天村雲命が神々が使われる水を
天上より持ち降った御神水天の眞名井の水
此処の水は、伊勢外宮の井戸へと遣わされていて
毎日、お供えされているそうです。
境内の鳥居の両脇には、阿吽の狛龍
手に玉を持ち迫力満点の表情です。
1994年(平成6年) 高知市の有志の奉納だと記されていました。
伊勢神宮外宮の元宮・眞名井神社
主祭神・豊受大神
参道の石段を上がり拝殿へ
社殿は、伊勢神宮と同じ神明造
本殿裏には、祭祀場が在ります。
縄文時代から受け継がれそのままの形を残し
豊受大神・天照大神を始め神々が祀られている磐座
奥まった地とは言え何となく空気感が違う …
言葉を発する人はいませんでした。
この辺りで見掛けた アセビは
濃い目のピンク色でとても綺麗でした。
1時間余掛かる溝尻(阿蘇)の舟屋へ行く予定でしたが、
少々時間的に無理
一宮桟橋からは、直ぐに出発すると言うモーターボートで
天橋立桟橋へ戻ります。
福知山市大江町に在る
豊受大神社(外宮)・皇大神社(内宮)・天岩戸神社と元伊勢三社