岐阜~大垣~米原と経由して京都へ

JRを利用しての移動です。

 

 

 

バスにて 京都駅から府立医科大病院前

昨年4月に 京都迎賓館を訪れていたので 今回はスムーズに

京都御苑内に入ることが出来ました。

 

 

 

京都御苑

東西 700m  南北 1300m

豊かな自然と平安時代から脈々と積み重ねられた歴史ある地

また 散策・犬の散歩と市民の憩の場となっています。

 

今回は

大宮御所と仙洞御所の参観です。

1月8日(火)に 11日(金)の11時をオンラインで予約 

9日(水) 参観許可の連絡を頂き訪れてきました。

 

 

御苑の北西の一隅に在る 大宮御所・仙洞御所の築地塀

1855年(安政2年)に建造されたものです。

 

やはりこの時期の参観申し込み者は少ない・・・

5名でした。

案内される側からだと ラッキーでした。

 

 

先ず 京都大宮御所北門から入り 受付を済ませ注意事項を聞き

約 1時間ほどの散策です。

 

大宮御所とは

後水尾上皇の中宮・東福門院(徳川秀忠の娘)のために

江戸幕府が造営したのが始まりです。

後 焼失

1867年(慶応3年) 

孝明天皇の女御・英照皇太后のために造営され 東京遷都まで

代々女院の御所となった所です。

 

玄関にある 御車寄

陽射しの関係で此方からの映像ですが 屋根の重なり具合が優雅です。

 

 

現在も天皇皇后両陛下 そして皇太子同妃両殿下が入洛された際には

使用されています。

 

 

御常御殿&南庭

大正年間には内部を洋風に改修されています。

紅梅(左) 白梅(右) そして周辺の松の木・竹林と

松竹梅の庭(南庭)となっています。

 

因みに 外国人で唯一宿泊された方は

1986年に訪日された チャールズ皇太子とダイアナ妃だそうです。

 

 

潜り門のその先は 

かっては天皇を譲位し上皇となった方達の居住地だった仙洞御所

建物は1854年(嘉永7年)の大火で焼失

 

目の前に広がる北池

 

 

樹々の間 顔を覗かせているのは比叡山です。

此処に流れ込む水は

かっては 鴨川から やがて琵琶湖疎水からと変り

今は 地下水だそうです。

 

 

長さ 190cm 幅 100cmほどの切り石を6枚並べた

六枚橋を渡ります(振り返って撮)

右側 阿古瀬淵

この辺り 御所造営以前から在った池だそうです。

 

 

直ぐ側 こんもりとした先には 紀氏遺蹟の石碑

紀貫之の邸宅が在ったのでは・・・

貫之の童名 阿古久曾(あこくそ)が阿古瀬淵の名の由来ではと。

 

 

先に進み 「見上げて下さい」とガイドさん

赤い社の鎮守社

名だたる日本の神様が集結しているお社でした。

 

 

土橋を渡り 

二本ずつ食い違いに並べられた石橋を渡ります。

 

 

 

北池を時計回りに回って来ました。

左下 僅かな高低差を流れ落ちる・・・雌滝です。

説明が無かったら見過ごす滝です。

 

北池を右側に見て進む道

かっては 塀が築かれて遮断されていたそうです。

 

 

大宮御所の庭園 北池と 仙洞御所の庭園 南池の境目と言うことです。

 

 

北池と南池に架かる橋 紅葉橋

紅葉時は素晴らしい情景の所なのでしょう。

 

紅葉橋を渡り見る南池です。

 

 

 

南池には 二つの中島があります。

その一つ 藤棚に覆われた八ッ橋から見る紅葉橋

 

 

目線を右側へ 鷺の森と名付けられた地

自然石と切り石を組んだ護岸に 幅80cm 高さ180cmの雄滝

その下には 三畳敷きほどもある大きな平石・草紙洗の石

 

 

小野小町と大伴黒主との余りよろしくないエピソードがあります。

 

鷺の森には やはりいました!!

 

 

 

南池東岸を南下すると 南岸から西岸一帯に州浜があります。

1万1千の個楕円形のやや平たい石が敷き詰められています。

当時は 石一個につき米一升の約束で運ばせたと伝承があるそうです。

 

前方に見える橋は

藤棚のある 八つ橋です。

 

南池の最南端に在る 醒花亭(茶亭)

 

 

 

覗き見ると 鴨居の上に掲げられている額に 醒花の字が見受けられます。

李白の詩から命名されたのだそうです。

 

 

柿本社

度重なる御所・仙洞御所の火災を憂い 霊元上皇が守り神として

勧請した社です。

 

人麻呂→火止まろ・・・とか。

 

 

四つ目垣で囲まれた又新亭(ゆうしんてい)

1709年(宝永6年)霊元上皇が 修学院離宮から移築された茶室が

あったのですが焼失

後に近衛家から献上されたものです。

 

現在は

北池と南池が繋がり 池泉式庭園となっています。

50分ほどで巡って来ました。

 

2011年2月 京都御所

2011年4月 桂離宮

2011年6月 修学院離宮

残す 大宮・仙洞御所を参観

人数が少なかったから静かな環境で巡ることが出来

別世界の雰囲気を味わうことができました。

 

            近隣に在る 護王神社へ向かいます。