往時を偲ぶ東海道~
静岡市清水区にある薩埵(さった)峠を越え由比宿へと歩く
ウォーキングツアーでの参加 26日(土)の岐阜は生憎の天候
小雪舞い散る中での出発となりました。
静岡に近づくほどに青空が広がり 途中で見受けられた富士の姿に
期待を持ちつつ スタート地点である興津川河口へ
路上下車をして AM11時 スタート
ゴール地点まで 7.5kmのウォーキングの始まりです。
緩やかな 往還坂を上って行きますがWC待ちの人達
さすがに土曜日です。
先に進むと 素晴らしい青さの空と海の光景が広がっています。
両脇に咲く水仙の花に癒されながら 薩埵峠へ
京都と鎌倉を結ぶ重要な戦略地点で 度々戦いの場となった所です。
富士山を眺めるには絶好の地点です。
全容は見られず残念でしたが眼下に駿河湾 東名高速道路・R1号線
JR東海道線と この眺めを求めて大勢の人が訪れるのも然りです。
歌川(安藤)広重の東海道五十三次「由比・薩埵峠」の構図です。
時々見える富士の姿と駿河の海を眺め たわわに実っている
みかん畑の中を行く 長閑な光景です。
振り返ると 下りてきた急坂(東坂登り口)
由比からだとここから上ることになります。
以前 ひたすら対向車の来ないことを願いながら 峠まで行ったことが
ありますが 車でも歩きでも興津からの方が良いと後で知りました。
由比の西のはずれに在る 間の宿だった倉沢
今も由緒ある建物があり江戸時代の面影が感じられる所です。
江戸時代 代々名主を務めていました小池邸 無料の休憩所と
なっています。
現在の建物は 明治時代のものだそうです。
この時点で 12時です。
小池邸から次の目的地まで 2.8km
800mほど行くと由比駅 桜えびの看板が見えてきました。
右側に入って行くと 由比漁港です。
6年前に青春18切符で訪れ 大行列の末に「桜えびかき揚げ丼」を
頂きましたが 今回はその後に来た時に寄った食事処へ
スタート地点から此処まで約7km PM1時
ゴール地点集合は 3時ですのでゆっくり出来ます。
こしのある蕎麦とサクサクとしていてふんわり感のある
桜えびかき揚げに満足です。
ここに寄ることも目的の一つでした。
江戸時代の16番目の宿場町・由比宿本陣跡に在る
東海道広重美術館にて
将軍の旅した東海道・御上洛東海道の版画が公開されています。
開国か攘夷かと揺れ動いていた幕末 第14代将軍・徳川家茂が
1863年(文久3年)2月から6月にかけて朝廷への参内のため上洛
3代将軍・家光以来約230年ぶり 3000人にのぼる武装行列だったと。
この歴史的イベントを 3代歌川豊国を筆頭に歌川派16名の絵師により
描かれた総数160枚が 3期に分けての展示です。
ここも 目的の一つでした。
興津川河口からスタートして薩埵峠を越え 倉沢の街並みを抜け由比駅へ
由比漁港に立ち寄り 街道沿いにある由比宿場町への約7,5kmの歩きも
終わり 由比宿を後に出発直ぐガイドさんが後方に富士山がって・・・
良いですね。
岐阜に近づくほどにうっすらと雪景色
岐阜駅前のイルミネーション 雪が似合います。
黄金色に輝く信長さまは 暖かそう・・・
外気に触れ歩くのは楽しい そんな一日でした。