京都府宇治市に在る 世界遺産・平等院
「源氏物語・宇治十帖」の舞台となった地
光源氏のモデルと言われた 源融の別荘だったものを
後年 藤原道長の別荘「宇治殿」となり 長男・藤原頼道によって
開創されたものです。
南門からの入ります。
伏見桃山城・城門「薬王門」を移構したもので 赤樫の巨木を使用した
現存する最古の建築だそうです。
塔頭の一つ・浄土院横の白い塀に沿った小路
風情のある光景に出合いました。
源頼政公7墓所
塔頭の一つ・最勝院の境内には 源頼政公の墓所があります。
摂津源氏である頼政は
平治の乱で源義朝から離反し 清盛側につき信頼を得るが
平家追討の兵をあげた以仁王に奉じ 宇治川にて
1180年(治承4)5月26日 平知盛(清盛・四男)軍と合戦
敗北し平等院境内にて自刃(76歳)
源平合戦の始まりです。
扇の芝
軍扇を開き
~ 埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなるはてぞ 悲しかりける
と 辞世の句を残し自刃した所です。
観音堂の脇にひっそりと・・・そんな感じでした。
観音堂
鎌倉時代初期の建築です。
鳳凰堂は 只今修復中です。
屋根葺き替え 塗装事業のため 平成26年3月31日まで
拝観出来ません。
素晴らしいと言われている藤の花 一度は見たいと思っています。
極楽浄土の池 「阿字池」の水面に映る様の素晴らしいこと!!
鳳翔館ミュージアム(宝物館)
創建以来 初めて取り外され公開されている 日想観図が描かれた
扉・・・一見の価値大です。
そして 壁に雲中菩薩さまが 一体一体飽くことなく眺めてて楽しい。
鳳翔館から椅子に腰かけ眺める景色 一幅の絵のよう。
こちらは表門ですが 写真を撮りたいとお願いして出させて貰いました。
この先 お土産屋さんの並ぶ参道へ 宇治橋への道です。
6~7年?前に訪れた時は ボランテアガイドさんと源氏ゆかりの地を
巡り 平等院もガイドして頂きました。
今回は 大河ドラマ「平清盛」も終盤に近づき 源平合戦の幕開けとなり
宇梶剛士さん演じる「源頼政」の最期の地を見たいと思い訪れました。
頼政と対戦した 平知盛も一の谷・屋島・壇ノ浦の戦いに挑み
平家滅亡の様を見届け
「見るべきほどの事をば見つ 今はただ自害せん」と 鎧を二枚重ね着て
乳兄弟の服部家長と手を取り合って入水し果てます。34歳でした。
・・・と 思いを馳せながら「扇の芝」の前に立ち 感慨も一入でした。
宇治橋を渡り 平等院対岸側の宇治川沿いを散策します。