京都府南丹市美山町に在る
山村集落・かやぶきの里より少し奥の芦生の森
へ行ってきました。
名古屋をAM7時15分出発 名古屋~木之本まで高速道路で
滋賀(高島市)~福井(小浜)~京都(南丹市)へと一般道で移動
美山町自然文化村にはAM11時過ぎ さらにここから
マイクロバスに乗り換え 1時間30分の走行で入林地点へ到着です。
やっと辿り着いた・・・そんな感です。
ここは 京都大学管轄の地です。
芦生研究林とは
京都府の北東部 由良川の源流に位置し福井県と滋賀県に接し
標高355m(事務所構内)から959m(三国岳)に至る広大な
面積で全般に急傾斜な地形です。
生憎の天候の中での歩きとなりましたが(10月23日)
ガイドさんの案内で
上谷・杉尾峠のコース4km3時間かけて巡ります。
出発地点・長治谷(標高・640m)より入林
杉林の中を行きます。
初めての丸太橋を渡ると 野田畑湿原
早春には
ニリンソウの群生が5月にはスモモの花が見られるそうです。
雪の多い気候風土に適応しての力強さを感じさせる姿
アシウスギと称される伏条台杉(残念ながら写真がぶれていてUPなし)に
感動しながら先へと。
川をジャボジャボと渡って行きます。(徒渉と言うそうです)
何回かこういう所を行きます。
トチノキの巨木 樹齢400年だと。
上谷の核心部辺りです。
モリアオガエルの産卵池です。
産卵の直前 メスはオスを背負い木に登り 木の枝先で産卵し
孵化したオタマジャクシが池の中へと落ちてくるそうです。
根っ子の絡み具合に 森の歴史を感じますが 幾年か後には
倒木するのではとの危ぶみも感じました。
朽ち果てた倒木が彼方此方で見受けられます。
道幅30cmほど 慎重に進んで行きます。
谷幅が狭くなり 流れも細くなってきました。
ここは由良川 初めての流れで2~3m先に源流地点があります。
大きな木の下 最初の一滴がここから始まるのです。
南丹市~綾部市~福知山市~舞鶴・宮津の境界をなして若狭湾へと
146kmの流れがここからと思うと感慨一入です。
最後の登りの先は 標高・765mの杉尾峠です。
天気が良ければ 若狭湾を望めるそうです。
幻想的な光景 雲海?みたい。
ここから 急傾斜の道を下れば芦生の森の歩きも終了です。
森の中を歩く頃は 雨も上がっているとの情報だったのですが
始終 雨の中の歩きとなり紅葉には今だでしたが 雨で潤った森の
木々・葉のしっとり感を味わいました。
また この原生林から流れ出た水が豊かな水となり川となって
流れていく自然の生み出す不思議さを感じました。
ガイドさん曰く
一週間毎に変わり行く様子が実感でき 二十四節気を感じるように
なったそうです。
こよなく愛されているようでした。
念願だった 関西最後の秘境と言われる芦生の森
雨天での歩きとなったのがちょつぴり残念でしたが
こういう雰囲気も良い経験になったと楽しんできました。