右京区太秦に在る 山城(京都南部)最古の寺院・広隆寺
聖徳太子ゆかりの七寺の一つです。
法隆寺(斑鳩町)・法起寺(斑鳩町)・中宮寺(斑鳩町)・橘寺(明日香村)
四天王寺(大阪)・葛木寺(現在は廃寺) そして広隆寺です。
大陸より帰化した
秦河勝が聖徳太子より仏像(弥勒菩薩半跏思惟像)を
賜り建立した寺です。
1165年(永万元年・長寛3年)に再建された寺内で最も古い建物です。
別名・赤堂とも呼ばれ 内部には立ち入ることは出来ませんが
柱に朱塗りが残っていました。
因みに 1167年(仁安2年)に平清盛は
武士として初めて太政大臣に任ぜられ平氏の繁栄と繋がっていきます。
本尊・聖徳太子像をお祀りしています。
新霊宝館
再度の火災に遭いましたが再興・復興され その災禍の中でも
多くの仏像が焼失することなく 天平・弘仁・貞観・藤原・鎌倉の
時代の仏像を拝見することが出来ます。
国宝第1号・東洋のモナリザと呼ばれる飛鳥時代の
弥勒菩薩半跏思惟像
右手の指のしぐさ・かすかに笑みを浮かべ物思いにふける様
「一切衆生をいかにして救おうかと考えている」慈悲の仏さまです。
半跏 片足をあぐらのようにしている
思惟 指を頬にあて物思いにふける姿
もう一体 少し小さめの弥勒菩薩半跏思惟像
唇と目が大きく 切れ長の目の両端が丸く涙で潤んでいるように
見えることから 泣き弥勒と呼ばれています。
この二体の弥勒菩薩半跏思惟像が見たくて訪れたのですが
館内は薄暗く 特に弥勒菩薩さまの表情が解りにくかったのが残念でした。
整然とした境内には 白梅・あせびが満開 白色がとても綺麗!!
法隆寺・夢殿と同型の八角堂 聖徳太子がお住まいになられた
桂宮院本堂は 今年は何故か公開されないとのことです。
(通常は 4・5・10・11月の日曜・祝日のみ公開です)
ここより35分ほど走行 勝持寺へ