比叡山麓 延暦寺の門前町として栄えた滋賀県大津市坂本に在る
2100年前に創建・お祀りされた 全国3800余社の総本山が
鎮座している所です。
琵琶湖の姿が垣間見える 大宮川観光駐車場に停めて参拝することに。
20~30m行くと「東本宮」は此方からの→が・・・でこの道を行くと
1595年に創建された 大山咋神(おおやまいくのかみ)
樹下宮のご祭神である「日吉・東本宮」へ
東本宮参道と楼門
右側に見える石は
しゃがみこんでいるように見える「さるの霊石」です。
東本宮本殿
日吉造り(聖帝造り)の様式で、全国でも現存しているのは
ここのみと言う 国宝指定された重要なものだそうです。
東本宮はご鎮座 2100年を祝して 四基の神輿が奉安中です。
東本宮より赤く染まる光景を眺めながら鳥居まで
通常は、ここからが参拝ルートの起点だと思います。
門前にある 「穴太衆積み石垣」
大小の自然石を積み上げた美しく堅牢な造りで
穴太積み(あのうづみ)と言われ 石積みに携わった
この地方の人達を 穴太衆と言うそうです。
坂本の町では、今も穴太衆積み石垣が残されていて
風情のある景観が見られます。
旧竹林院
高齢になった比叡山の僧が居住していた里坊の一つです。
後に、個人の所有となりました。
先回 訪れた時に内部は拝見していたので今回はパスです。
先日の 郡上八幡城とはまた異なった色合いをしていました。
日吉・西本宮へと
西本宮鳥居・山王鳥居
神仏習合の信仰を表す独特の形をしています。
合掌鳥居とも言われ 三角は山・比叡山を表しているそうです。
西本宮・楼門
立派な佇まいをしています。
楼門軒下の四隅に、表情の異なった木像のお猿さんがいます。
愛嬌のあるお顔をしていますよ。
屋根を支えている「棟持ち猿」です。
真猿とも言われ 魔去る・勝るのご利益があるそうです。
拝殿と本殿
1586年に建てられた「日吉(ひえ)造り」です。
大己貴神(おおなむちのかみ)をお祀りしています。
楼門前から右へ 50mほど奥にある滝・飛龍滝
(受付の方に所在を訪ねたら 申し訳なさそうに
3mほどの小さい滝ですよって) 確かに。
西本宮からの下り道脇で かがんで撮っている人がいたので
覗き込んでみると「鞍馬苔」の群生が・・・
コンテリクラマゴケ(紺照り鞍馬苔)
エメラルドグリーン色の神秘的な色合いをしています。
シダですが、茎が地をはって枝分かれをして苔のように広がっていきます。
陽に当たると一層 青みを増してきます。
鞍馬山で発見されたそうです。
京都辺りではよく見かけられるとのことですが、私はお初でした。
織田信長公の焼き討ちにより 以前の建造物は全て消滅しましたが
その後の復興により 厳かでいて優美な姿となっています。
境内には3000本の紅葉があると言われていて
日吉大社の東・西本宮を中心に数多くの社が点在している
広大な境内を散策 彩り艶やかな紅葉を満喫して来ました。
標高381m 八王子山にある奥院へ何時か行けたら良いなと思いながら
少し離れた所に在る、日吉東照宮へと・・・