今年の1冊目"快挙"
新年にまず完読した本が白石一文さんの『快挙』だ普段会話であまり使うことのない言葉である”快挙”意味を調べてみた胸のすくような、すばらしい行為。痛快な行動よく目にするのがスポーツ記事などでみる新記録達成の”快挙”英語で言うならbrilliant achievementとなるのであろう一組の男女が出会い、夫婦となり、震災、失職、病気、お互いの気持ちのすれ違いなどを乗り越えその2人の関係を深めていく様子を男性目線で描いていた”快挙”とはあまり関係ないように思いながら読み進んでいくと、主人公が小説を書いたときのタイトルを”快挙”としたがそれでもこの本自体のタイトルを”快挙”とするのに違和感を感じていた暗めのトーンで、淡々と時間が過ぎていく様子が描かれている徐々にやっぱりこの小説のタイトルは”快挙”なんだなと思っていった”快挙”というのは何も、まわりのひとがすばらしいと感じる行為だけではないのだ自分自身が”快挙”を思える行為でよいのだこの小説の主人公俊彦のように30年以上も生きてくると誰しもが、あの瞬間は自分にとって人生の”快挙”だったなとふりかえると思えるときがあるのではないかそして、行動をおこさないことで”快挙”と思える瞬間を得ることができることもあるとこの小説から知ったこの小説の主人公である俊彦にとっての”快挙”は妻であるみすみと出会ったこと自体だったさらっと読める長さだがある意味人生をも考える深さもある小説だった読後に爽快感はないしかし読んで得たものはあった