今回の京都の旅で、是非行ってみたかった場所・・・
それは宮内庁が管理している、「御所」「離宮」です。
以前、桂離宮に行ったことがあります。
宮内庁の職員の方がガイドをして下さり、一緒に回るのですが
普段なかなか立ち入ることのできない貴重な場所を、説明付で堪能できました。
普通に寺院を回るよりも、いいかもしれないなぁ~ と思い
今回はまだ行ったことのない、京都御所、仙洞御所、修学院離宮に応募。
京都御所と仙洞御所に行くことができました。
宿泊先の伏見から、京都御所まではJRとバスの乗り換えが必要で
時刻を事前に調べていたのですが、読めない部分もあり、朝早い出立となりました。
朝4:30起床 → ホテルを6:00に出発。
JR稲荷駅 6:20発 → JR奈良線(上り)で 京都駅着 6:26
コインロッカーに大きな荷物を預けて
バスで 京都駅発 6:49 → 四条河原町着 7:15
バスを乗り換え、四条河原町発 7:25(7:17発のバスが遅れてきた) → 烏丸今出川着 7:40
徒歩で京都御所へ。
参観受付が8:40~だったので、かなり時間があり
私は写真撮影をしつつ、かなり歩き回っていました。
この日は雨でしたが、雨の京都も美しかったです
「御所」という名称からも分かる通り、明治2年まで皇居だった場所です。
敷地には京都御所・仙洞御所以外にも、数か所の神社、資料館があり
公園として開放されています。
とにかく敷地が広い・・・
広さが分かるよう写真を撮ろうと思ったら、こんなに引かなくてはなりませんでした。
築地塀(ついじべい)で囲まれた敷地は、南北約450m、東西約250m。
面積は約11万㎡もあります。
8:40に受付が始まり、待合室でこれから回るコースの説明ビデオを見て
9:00~ いざ出発~
↑ 宜秋門(ぎしゅうもん)から入った来客は
↓ 御車寄(おくるまよせ)から入ります。
ここは、昇殿を許された人が、正式な参内の時の玄関として使われています。
屋根は檜皮葺(ひわだぶき)。 優雅な形の屋根をしています。
見えてくるのが、諸大夫の間。
正式な用向きで参内した時の控えの間で、三室が並んでいます。
この三室は身分によって、通される間が変わってきます。
↓ 最も格が高い人たちが通されたのが、公卿の間(くぎょうのま)。
並んだ三室の、一番奥になります。
襖絵にちなんで「虎の間」とも呼ばれています。
↓ 真ん中にあるのが、諸侯・所司代の控え、 「殿上人の間」(鶴の間)。
↓ 手前にあるのが、それ以外の人の控室 「諸大夫の間」(桜の間)。
そこから進んで見えてくるのが、朱に囲まれた建物「紫宸殿(ししんでん)」。
安政2年(1855年)に再建された建物で、即位礼などの重要な儀式を執り行う
最も格式高い正殿です。
大正天皇、昭和天皇の即位礼も、こちらで行われました。
入母屋檜茅葺の高床式宮殿建築で、間口約37m、奥行き約26.3m、棟高20.5mありとても大きいです。
そして全面には白砂。階段脇には、東に左近の桜、西に右近の橘が植えられています。
紫宸殿の正面にある門は、建礼門。
天皇(または同等の立場の国賓)しか通れない門です。
しかし・・・外から見て、京都御所の広さに驚きましたが、中もこんなに広いんです。
こちらは紫宸殿脇の通路の一部なんですが、広すぎ
紫宸殿の背後にあるのが、清涼殿。
別棟として御常御殿が建てられるまで、天皇の日常の御生活の場として使われていました。
東庭(とうてい)と呼ばれる庭は白砂敷きで、正面に呉竹が植えられています。
写真の左側には漢竹(かわたけ)が植えられているのですが、ちょうど人物の影になってしまいました。
先ほど紹介した紫宸殿と同じ寝殿造りですが、床が低くなっていたり
内部の間仕切りが多くなっていたりと、日常の御生活に適した造りになっています。
この御簾の奥には御帳台が置かれ、御休息の場になっています。
でも・・・私が考えるような休息は、絶対できないと思います・・・
考えるだけで、疲れてきちゃいそう。
次は小御所。
紫宸殿の北東に建っているこの小御所は、天皇が将軍や諸侯と対面される場所とされていました。
王政復古の大号令が発せられた後の「小御所会議」は、ここで行われたそうです。
日本史に、必ず出てきましたよね~。 こちらだったんですね
小御所の隣は御学問所(おがくもんじょ)。
名前を聞くと、学問のための御殿なのかな と思いますが
和歌の会などにも利用された場所だそうです。
↑ 小御所と御学問所の間の広場は、蹴鞠の庭。
ここで、蹴鞠が行われていたそうです。
この2つの建物は、御庭池(おにわいけ)に面しています。
その名の通り、池を中心とした回遊式庭園。
全面に州浜があり、その中に飛石が配置されています。
見る角度・場所によって、色々な景色を楽しむことができます。
本当に綺麗でした
少し進むと、御常御殿(おつねごてん)があるのですが、こちらの前も美しい庭になっていました。
御内庭(ごないてい)です。
御常御殿は1855年に再建されたのですが、現在は実用性を重んじた
機能的な造りになっているそうです。
(しかしどのあたりが実用的なのかは、想像ができません )
また、剣璽(けんじ)を奉安する格式に高い、剣璽の間(けんじんのま)が備えられています。
剣璽(けんじ)とは、三種の神器の中の、
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)と
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、2つ併せた呼び方です。
う~ん、畏れ多い
なかなか普段入ることのできない場所を、
一時間ほど、ゆっくりと見ることができ、とっても充実していました。
本当に美しく、優美な場所でした
一般公開以外の日の見学は、宮内庁に事前の申込が必要となります。
(インターネット・往復ハガキにて)
詳しくは宮内庁ホームページをご覧ください → こちら からどうぞ
次回は、仙洞御所 をご案内します