介護職員の
たん吸引の研修案内が
会社に届いた。
たん吸引の資格を
取りたい介護スタッフは
講義を受けて
試験を受け、
合格して、やっと
指導看護師からの指導を
受けながら
正しく手技が行えれば
合格となり、資格を取る。
残念ながら、会社内で
指導看護師の資格を持っているのは
私だけだ。
昨年、講義を数日間全てを
終了して
あとは
指導看護師と一緒に
研修を一日受けて
それ以降の
実地指導を済ませば
資格を取れるはずだった
スタッフがいた。
が、
研修中に
私の病気が発覚してしまった。
ましてや
指導看護師と一緒に受講を
しなくちゃいけない日は
私の手術４日目だった。
休職する前に
そのスタッフを
一人呼んで
事情を説明した。
申し訳なかった。
その一日の研修が
指導看護師と受けられなかっただけで
研修受講資格を失ったスタッフ。
本当に申し訳なかった。
その後の電話で
泣いていた。
そして、復職した私にも
泣いてくれた。
今年こそは
資格を取らせてあげたい。
そう思っている。
患者様への吸引の実地指導を
行う時期は
１１月から来年の３月までの間。
だけど、
今の私には自信が無い。
絶対に
大丈夫だと言えない。
左の鼻すじ
ぷつっと
何か出来物が触れる。
何かがある。
たん吸引の指導看護師は
正看護師でなくてはならない。
まだ二人いる正看護師に
指導看護師の資格を
取ってもらうしかないと思う。
私一人では
責任を重く感じる。
昨年の
スタッフの涙を
知っているから。
人の体の健康が
いかに不確かなものかを
身をもって
知ってしまったから。
今の私には
１１月からの指導を
責任持って出来る自信が無い。