インド占星術に於いては、ホロスコープ(出生図)とダシャー(運気の流れ)によって、どのような人生を歩むかはだいたい決まっているのですが、中には不遇続きの連続とも言えるホロスコープを持って生まれた方もいらっしゃいます。

 

 それは変えられない宿命と言えばそうですが、それでも運命は変えられます。

 

 宿命とは変えられないこと(例えば男(女)として生まれてきた、どのような両親の元で生まれてくるのか、幼少期の環境など)ですが、運命(自分で選べるもの、進学先、仕事、人間関係、配偶者等)は変えられます。

 

 ここで重要なことは、口癖として「どうせ」と言ってはいけないということです。

 

 「どうせ」という言葉は、「どうせ○○に決まっている」等と、決めつけしまう状態を指します。

 

 「もう決まっている」「変えられない」ということを自分で決めつけているということになります。

 

 それは、ある意味心理学の用語にも出てきますが、「予言の自己成就」にもつながります。

 

「どうせ○○だろう」と予測し、そしてその通りの事柄になってしまうと「ほらね、やっぱり○○になった」という結果になるのです。

 

 見えない世界では、自らが蒔いた種は必ず生えます。そして自らが蒔いた種は自らが刈り取ることになります。蒔いたらその分のものが返ってくるのです。

 

 種を蒔いたからと言ってすぐに収穫(結果)が出ないこともあります。

 

 「桃栗3年、柿8年」という言葉があるように、結果が出るには数年かかることも有ることでしょう。

 

 ですから、すぐに結果が出ないからと言って、そこで諦めたり止めてしまっては、いつまで経っても運命を変えられないということにつながります。

 

 また、「縁」が来ないと結果が出ないこともあります。しかし、その結果につながるために行った努力や行為は決して無駄になることはないでしょう。

 

 一見無駄に見えてもどこかで必ず結果が出てくることはあるはずです。

 

 結果が出ないときは、その原因を見つめ直してみると良いでしょう。

 

 

 「どうせ○○だ」となると思考停止となり、運命を変える行動に移せなくなります。

 

 結果を変えるには種まきを見直してみると良いでしょう。

 

 

 そして、本当に原因はそのことなのかを考え直してみましょう。

 「どうせ○○だ」という○○は本当にダメなのでしょうか?

 

 その○○の状況の中で、何か自分が変えられるものはないか、自分の行いを変えることで違った視点が見えてこないか等、じっくりと腰を据えて、自分の状況、行い、環境などを見直してみると良いでしょう。

 

 

 したがって、「どうせ○○だ」と決めつけることは、運命を変えるには決して口にしてはいけない口癖でもあります。

 

 

 

 あなたは最初から諦めていませんか?

 

 「どうせ○○だ」と決めつけず、「どうすれば良い種まきができるか」「どうすれば良い結果(収穫)を得られるか」考えてみましょう。