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本日は藤本が担当致します。

さて、先日、なんば駅の中にある喫茶店に訪れました。
このお店には370円シュークリーム&ドリンクセットというのがあり、
私はこのセットがお気に入りなのです。
ただ、この日はレジ前(セルフサービスのお店ですので)は結構な行列・・。

仕方なく並んでいると、後ろから「CanYou HelpMe?」と可愛らしい声が。
振り返ると、えらく迫力のある女性が笑顔でたたずんでいます。
 「もしかして注文の仕方がわからないのかな?よし、それなら手伝ってあげよう。」
と海外旅行先で優しくされたかつての自分を思い出し「OK!」と快諾。
「Thank you!」と彼女はニッコリほほ笑み、
そこから凄い勢いでペラペラペラペラと話し始めます。
「ヤバい、何言うてるかわからん 。しかも発音がフランス語っぽい・・」
焦る私を察してか、彼女は聞き取りやすい様にゆっくりと話してくれました。
「アイムハングリー」
「腹減ってるんか。それはわかる。よく食べそうやもんな・・。
OK!YOU Hungry!OK!」
「YES!ペラペラペラ。ケーキケーキ、ペラペラ」
ショーケースのケーキを指差す、お腹を押さえる、という彼女の仕草を見ていると、
とりあえず、お腹が減ってケーキを食べたくて仕方ない、という事までは推察できます。
「そこまでアピールできるなら、普通に店員さんに言うたらええのに・・」
リスニングに困り果て、グーグル翻訳の使用を検討していた私に、
彼女は「こいつ、アカンな」と察したのか、
ポケットの中から皺くちゃの紙切れを取りだしました。
目をこらすとそこには日本語が書いてあります。
「何や、そんなんあるんやったら、早く出しいよ」
笑顔で何を書いているか読み上げてみると、信じられない一言が。

私に1000円ください

え、どういう事かしら?

私:「DoYouWant1000円?IsItMyMoney?」
ナンシー「YES!IAmHungry!」
私「NAMETONKA!」

私は1000円が惜しい訳でも、外国人に冷たい人でもありません。
飢えた人には手を差し伸べたいと思う人です。
ただ、お腹が空いていたら吉野家かマクドにでも行けと。
この店にも日替わりパスタ730円あるやろと。
何でケーキやねん。マリー・アントワネット気どりか!
はっ!だからフランス訛り?

と、戸惑い・怒り・気付き・・と様々な思いが入り混じった私の顔を見て、
が、彼女改めアントワネットさんは再度「OK?」と笑顔で問うてきます。
「NO!」と力強く答える私。
「Oh!ペラペラペラ!」とケーキと口とお腹と紙切れを
順番に指差すアントワネットさん。

仮にアントワネットさんがやせ細って顔色悪ければ、買ってあげたかもしれません。
ただ、彼女は血色よく、どう見てもあと3食分は蓄えがありそうなのです。

こういう時、相手が男性でしたら「大丈夫や!痩せるで。良かったな兄ちゃん!」
と肩を叩いて終わらせるのですが、アントワネットは女性。たぶん前世はお姫さま。
口が裂けても言ってはいけません。ただ、ひたすら「NO!」の連続です。
3分ほど言い続けたでしょうか?周囲の人がざわつき始めた頃、
ようやくマリーは諦めて店を出て行きました。
と思いきや、店の前で同じ様に「CanYouHelpME?」から
リスタートしているではありませんか。逞しいなあ。

今から考えると、もしかすればマリーはYOUTUBERで、
何らかの企画で隠し撮りをしているという可能性も無きにしもあらずですが、
まあ、それであっても対応は変わらなかったと思います。
異文化に触れ、贅沢なタカリには厳しい対応をする自分に気付く一幕でした。


さて、明日は先日誕生日を迎えた中村くんです。