いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
今回は藤本が担当致します。
先日のブログで、濱川が群馬の宿泊先で体験した
怖いベットメイキングをするホテルの紹介をしておりましたが、
実は私も同じホテルに2泊しておりました。
「心霊」のキーワードは存じていたものの、
ホテルの雰囲気自体はレトロな感じで温かく、
フロントの方も誠実そうな方でしたので、
少し照明が暗すぎるけど、まあ大丈夫だろうと
安心しきっていた2日目の夜の0時。
突然金属音が鳴り響きます。
ちょうどデスクで仕事をしている最中でしたので、
飛び上がるほど驚きましたが、
よく調べるとベット際にある目覚ましが鳴っているのです。
「誰や!こんな時間にセットした奴は!」と
前泊者に大変腹を立てたのですが、
「あれ?昨日も自分が泊まったし。昨日は鳴らなかったし、
では誰がセットしたのでしょう?掃除のオバちゃん?」
と気付き力がいらぬ場面で発揮されます。
これ以上考えると怖い推測をしそうなので、
急いで気付かない事にしようと布団の中に。
トイレに行くのはこの際我慢します。
「まあハロウィンシーズンやし。ホテル側のサプライズ演出やね。
やるなあ、掃除のオバちゃん。」
と自分に言いきかせ、布団の中に。
私は非常に寝つきが良いので、布団に入ればこっちのもので、
眠りにつけば、例え布団の上に白い服の女性が立ったとしても
お構いなしに朝まで起きない自信があります。
という訳で、サッサと寝るぞと布団に入ると、
どこからか赤ちゃんの泣き声が・・。
「おいマジか!怖すぎやろ!」と思いましたが、
よくよく聴いていると、どうもこれは実物っぽい泣き方です。
私も親ですので、赤ちゃんのグズり方は知っているのです。
「そら赤ちゃんも、こんな不気味なホテルやったら泣くわ。
お母さん大変やろなあ・・」と同情しつつも、
私は次の日6時起き予定なので、すぐに眠りにつきます。
そしてしばらく経ったころ。
また目覚まし時計が鳴り響きます。
「またか!!ええ加減にせえよ!」と目覚まし時計を止めようとすれば
何と時間は9時22分を指しているではありませんか!
「ヤバい!!!遅刻や!」と急ぎで濱川に連絡を取ろうと
スマホを引っ張り出したのですが、スマホの画面ではまだ2時過ぎ。
念のために腕時計も調べましたがやはり2時を指しています。
「せっかく気持ち良く寝てたのに!何でこんなに時計進んでるんや!
明日は6時起きやで!故障にも程がある!」と非常に腹を立てるも、
何故こうなったのかを考えている内に、
ちょっと怖いなあ、でも腹立つなあ!フロントに文句言うたろか!
でもフロントに連絡する事が何か怖い。今から暗い廊下に出るものちょっと・・
と不安と怒りがないまぜになり、自分の臆病さを呪っていた矢先、
また赤ちゃんの泣き声が。
しかも夜泣きレベルMAXの泣き様です。癇の虫というやつです。
普段なら部屋を変えてもらうボリュームですが、
今夜だけは、独り寝の怖さも行き場の無い怒りも、
全て打ち消してくれる天使の声です。
「よしよし、もっと泣きたまえ。
お母さんには悪いけど、俺が寝るまで泣いといてね。」
と再び眠りについたのでした。
その後は何事も起こらず、無事に朝を迎えます。
チェックアウト時に上品なフロントの女性が
「よくお休みになられましたか?」とほほ笑んでくれました。
目覚まし時計の件を言おうかと思ったのですが、済んだ事ですし、
質問したことで「実は・・・」と良からぬ告白をされても困りますので、
「はい、まあ・・」と曖昧な返事をする私。
とは言え、あんまり曖昧な事を言っても愛想無いしなあと、
「そういえば、昨日は赤ちゃんが夜泣きしていて、
あれはお母さんも大変だったでしょうね。あ、でも私は全然気にしませんよ。
私も子育てで経験しましたからね。」とホンワカした話題をふってみると、
何ということでしょう。さっきまでほほ笑んでいた女性の表情が
みるみる固まっていくではありませんか。
きっと良い年したオッサンが朝から子育ての話をしたことが、
彼女にとって心底気持ち悪く、つい表情に出てしまったのでしょう。
私の不安がMAXになったのは言うまでもありません。
このホテルを擁護する訳ではありませんが、これ以外のサービスは完ぺきです。
掃除も行き届き、照明も温かさを上手く演出してくれています。
この朝以外の接客は、笑顔あふれる心温まるものでした。
だからこそ、あの表情が目立ってしまうのです・・・・。
もしかして、周到に計画されたサプライズ演出の口コミ狙いでしょうか?
なら、まんまと嵌っていますね。こうやってブログにも書いていますしね。
いずれにせよ、エキサイティングな出来事でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回は出番を心待ちにしていた土田さんです。
向かいの北村さんが、昭和のリアクションしていますね。