いつもブログをお読み頂きありがとうございます!
今回は藤本が担当します。
さて、何人かが紹介している社内旅行についてですが、
私は個人的なイベントとして釣りを楽しんできました。
午前4時頃に近くの港に出発、朝食の7時30分までに戻る、
という強行軍です。
そう、私は大の釣り好きなのです。
今回は釣りがいかに素晴らしいか、その1部をお話します。
中国の諺に
「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」
「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」
「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」
「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」
というものがありますが、本当に共感します。
ただ、周囲の人へ上記の諺を元に釣りを勧めても、
1時間~と3日間~の項目に共感を覚える人はいても、
永遠に~は共感されないのです。
「所詮、釣りやろ?大げさな」というご意見が多いですね。
中には「釣りを趣味にする奴は怠け者だから信用しない」と
酷い事を言う人までいます。
怠け者は朝4時に起床しない、という当たり前の事すらご存知ないのです。
「大自然に囲まれてノンビリできますね。良いですね」
と仰ってくださる方もいます。
ただ、せっかく共感頂いたにも関わらず、大変申し訳ないのですが、
これはとんでも無い間違いなのです。
釣りほどノンビリできない趣味はございません。
色々と考えを張り巡らせる必要があるのです。
せっかくなので、私が釣りの最中に、怠けもせず頭をフル回転して、
何に考えを張り巡らせるか記述してみますね。
A:そもそも釣りをする環境は適切か?
① 潮回り(大潮か小潮か)は適切か?
② 潮位は適切か?
③ 水温は適切か?
④ 時間帯は適切か?
⑤ 釣り荒れていないか?
⑥ 地形は魚の捕食活動に適切か?
B:釣り方は適切か?
① 餌の着水地点と引き上げ地点は適切か?
② 餌の沈下スピードは適切か?
③ 餌の大きさは適切か?
④ 餌の色は適切か?
⑤ 餌の動き幅や移動スピードは適切か?
⑥ 餌を通す深さは適切か?
⑦ 餌の大きさは適切か?
釣りを趣味にされている諸先輩方からすれば失笑される位の
項目の少なさなのですが、私の様なヘッポコ釣り師でさえ、
これだけの事を考えているのだと知って頂ければ幸いです。
ちなみに、ベテランの方々の分析&順応力は神がかっております。
何が起こった?じゃこういう構造になってるんだろう。
じゃ、これをやればどうかな?よしやってみよう!
で、何が起こった?以下ループ・・と、
所謂OODAループをフル回転します。
OODAループは米国空軍が開発した即時対応の概念ですが、
米国空軍に入らなくても、釣りを長年やっていれば自然と身に着くのです。
釣りを良く見せるために、無理やりビジネスの世界に当てはめた訳ではございません。
元々釣りとビジネスでの考え方は相性良いのです。
例えば、生存競争の激しい魚界に住んでいる気分で、
魚にとって外部から脅威は何でしょうか?→鳥類・大型捕食魚
魚にとって外部からの機会は何でしょうか?→潮回りによる小魚の回遊
魚自身の強みは何でしょうか?→低水温に強い。口が大きく下からの捕食が得意。
魚自身の弱みは何でしょうか?→遊泳速度が遅い。
と、SWOT分析をかけてみると、
「餌が流れつきやすく、かつ、自分の身を隠せる地形の、
底層部分で口を潮上に向けて潜もう。」という解が出ますので、
その瞬間、すぐさま釣り人目線に切り替え、
じゃ、あの岩陰の底部分に餌が届く様に、水深と餌の沈下速度考慮して、
このあたりに餌を着水させよう・・
と自然に考えつくのです。
そして、試みが成功すればその再現性を高めるために何をすべきか?
失敗すれば失敗の再現率を低くしながら、次の手を打つのです。
それでも釣れない時は、
この釣り場でこの魚を狙い続けるのか?
この釣り場で違う魚を狙うのか?
違う釣り場でこの魚を狙うのか?
違う釣り場で違う魚を狙うのか?
とアンゾフの成長マトリクスを頭によぎらせるのです。
他にも、
先行者から情報を頂くコミュニケーション力、
先行者の言う事が事実か見抜く洞察力、
釣り場を綺麗にするマナー意識、
高い道具を買うための貯蓄意識、
釣りをする時間を創出する調整力、
早起き・徹夜をしても倒れない力、
が必要となり、
ご家庭によっては(我が家の事ではありません。あくまでも事例です。)
奥さんに釣りに行く許しを得るための交渉力、
奥さんに高い釣り具を買ったとバレない情報コントロール力、
釣れずに奥さんから嫌味を言われてもメゲないメンタルタフネス
までもが身につくのです。
と、まだ釣りの魅力を10万分の1程度しか紹介しておりませんが、
既に釣りをやってみようかなと思われれいるのではないでしょうか?
思われたなら、是非、私とご一緒しましょう。
(結局、これを言いたかっただけなのです。)
明日は屋久島登山のために張り切った装備で来たものの、
台風直撃で山路閉鎖となり、宝の持ち腐れを体現した中村君です。