いつもブログをお読みいただきありがとうございます!
今回は藤本が担当致します。
先の大雨は皆さま大丈夫でしたでしょうか?
1日も早い復旧をお祈りしております。
私はといえば、大雨当日は、運休となった新幹線車中におりました。
払い戻しの混雑を避けるために、8時間ほど車内で仕事をしていたのですが、
アナウンス内容とそれを聴いた人の反応を見聴きしている内に、
改めて実感した事があります。
それは「人は、不明を無くせば支持者となる」ということです。
経過観察でいえば、
6:50~:改札口で「少し運行が遅れている」とのお知らせあり。2~3名の人が事情を駅員さんに聴いている。
7:00~:車内で待機していると「博多~小倉間の雨量計が安全基準値を超えた事を示したので、様子を見るため発車を遅らせる」とのアナウンスあり。乗客は「困ったな」と言いながらも笑顔。
8:00~:引き続き待機していると「安全のためしばらく運転を見合わせます」とのアナウンスあり。「え~」と女性の声。
9:00~:「雨量計を確かめるために、係員が現地へ調査しに出かけました」とアナウンスあり。怒った様に電話で連絡を取り出すビジネスマン多数。
10:00~:「雨量が凄いので、現地に赴くのに時間がかかっています」とアナウンスあり。
10:30~:「午前中は運転を見合わせることにしました」とアナウンスあり。乗客が払い戻し窓口へ殺到。殆どの人が無言・無表情。払い戻し窓口では、駅員さんに詰問している人多数。社内に戻れば、車掌さんにも詰問している人多数。運転再開のめどがたつまで、待機中の車両が休憩車両として解放される。
12:00:「係員が再び現地へ出発しました」とアナウンスあり。
13:00~:待機中の車両が新大阪行きの臨時便になるとアナウンスあり。「ラッキー座れるやん!」と女性グループの声。
13:30~:社内が混み合いだす。「太陽光パネルが線路に落ちてきたので、係員が様子を見にいった」とアナウンスあり。
14:00~:「再び雨足が強まったので、もう一度チェックする」とのアナウンスあり。
15:00~:通路がびっしり詰まるほどの大混雑。
15:30~:「手を尽くしたのですが、終日、運転取りやめますとアナウンスあり。」一斉に「あー」といった落胆の声や「ふざけんなよ!」と怒りの声が響く。
15:40~:社内の人たちが一気に払い戻し窓口へ。1F~2Fまで大混雑。駅員さんに詰め寄る人多数。また時間を気にせず質問責めにする人も多数。
という流れです。
全体的に殺伐とした雰囲気になっていたのですが、車内にずっといた人たちだけはあまり怒っていないのですね。私自身も、どちらかと言えば怒るタイプの人間なのですが、最後のアナウンスの時に「JRの人は本当によく頑張ってくれたな。ありがとう!」と感謝の気持ちしか出てこなかったのです。理由を色々と考えたのですが、やはり運行再開に向けての報告アナウンスを、ずっと聴き続けていたからでしょう。係員の人が雨の中出かけたことも、運転再開時までアナウンスが事情説明&これ以上ない位の謝罪、運転再開時のどこか誇らしげだった声も、ほぼもらさずに聴いているのです。もう乗客ではなく応援者になってしまっているのです。ですから、「よくぞ、ここまで頑張って頂きました!貴方達の頑張りは私が一番知っていますよ!」と労いたい気持ちになるのは自然な事なのでしょう。
払い戻し口(正確には、全て払い戻しに対応できないので証明書発行窓口)では、相変わらず詰問OR質問責めの人たちが、駅員さんを困らせていました。1時間ほど経って、私の番にまわってきた時「今日は本当によくやってくれました。この後も大変だけど頑張ってください」と偉そながらも労いの言葉もかけさせて貰いました。
「ありがとうございます!頑張ります!」と笑顔で返してきた30前後の駅員さんの汗まみれの笑顔が印象的でした。こういう人たちがいるから日本は機能しているのでしょうし、復興も早まっていくのでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は笑顔よりドヤ顔がステキな中村くんです!