こんばんは!本日は福岡拠点の北村がお送りいたします。

3月1日のソリューションアワード
では裏方として機材回りをいじっておりました。

※決していやらしいサイトを3人で見ているわけではありません!

さて、その後3月2日では大阪にて、
朝礼&SOLISM発表に多くのお客様がお越しいただきました。


ちなみにSOLISMとは社内改革プロジェクトが進める
社内のお客様の成長事例共有会であり、
各担当が自分のお客様に対しての関わり方のこだわりや支援方法を
お伝えする場となっております。
※ソリューション×イズムで、「ソリズム」と呼ばれています。


そんな会に全国のお客様にご参加いただいたのですが、
そのお客様からの発表により、
非常に納得感のある気付きをいただきました。



ところで、読者様は貴社の社員さんが
人前で話すのが苦手だった場合、どのように育成されますか?

きっと練習が必要だということで、
人前で話す機会を設けるのではないでしょうか?

もしくは「人前でも上がらない方法」なる本を
その社員さんにプレゼントするかもしれないですね。


私たちもよくお客様の前で話すことが多いお仕事なので、
比較的、人前で話すことに慣れている方ではあるのですが、
会社として意図的に「場数」を多く用意しています。

例えば、朝礼の発表とか、夕礼とか、月初会議での発表など・・・

できるだけ大人数がいる前で話す機会を設けているので、
「ソリューションさんは、場慣れする機会が多いから、
 人前で話せる力が身についているだね」と良く言われます。

私もそう思っていました笑


しかし、あるお客様の気づきから、
「人前で話す機会を作る」だけでは足りないのだと気付きました。

実は、一番大切なのは、


「こんな自分の話でも聴いてもらえるんだ」
という『安心感』なんです。


人前で話すのが上手くなるには、
2つのステップがあると思います。

(1)場慣れ
(2)プレゼンテクニックの向上


言うなれば(1)場慣れは、単純に
人前で話すことへの苦手意識をなくすこと、
緊張をあまりしなくすること
です。

そして(2)プレゼンテクニックは、
色んな方からアドバイスをもらいながら、
より興味を引いたり、わかりやすくしたりできる
スピーチ力をつけること。


実は、多くの経営者様が、残念ながら社員様に対して、
上記を同時にやろうとしている、もしくは(2)を先に
求めようとしてしまう傾向にあるのだと感じます。


例えば、人前で話すことが苦手な社員さん・Aさんがいるとします。

多くの経営者様は、
「もっと話す機会・場を経験して、訓練しなさい!」
と思い、朝礼の発表や他の社員の前で話させたり、
研修で発表させたりしがちです。

しかもそういう経営者様に限って、Aさんが頑張って話していても、

「なんで、そんな発表しかできないんだよ・・・」
「もっと堂々と話しなさいよ・・・」

とAさんの話し方に不満や心配を抱いてしまいます。

ひどい場合は、目を閉じて、しかめっつらでAさんの話を
聞いているケースもあります。


しかし、Aさんの立場になってみてください。

人前で話すことが苦手なAさんは、社長に言われて、
嫌々ながら人前で話すことに・・・。
自分の話す内容にも自信がないのに、目の前で聞いている社長は、
すごく難しそうな表情で自分の話を聞いている・・・。

こんな状況に置かれたら、Aさんはどう思うでしょうか?

「もう、人前で話したくない」

ではないでしょうか?(汗)

つまり、より苦手意識を植え付けさせてしまっているのです。

これは、カラオケが苦手な人が
誰かに勝手に曲を入れられて、それでも頑張って歌っているのに、
誰も聴いてくれていないという切ない現象に似ていますね。

本人からしてみれば、生き地獄です。


でも、意外とそういうことが社内でも起きていないでしょうか?

実は、人前で話す力を身につけるには、
(1)場慣れが必要なのですが、そのためには、
「聴き役」が非常に重要なのです。

周りの人が
「うんうん、お前の話を聴いているぞ~」
「おっ、その意見、すごくいいじゃん!」
という風にうなずきながら聴いてくれているのと、

「早くこの話終わってくれないかな~」といわんばかりに
ずーーと、下を向いて話を聞いているのでは、

どちらが、話し手のAさんにとって話しやすいでしょうか?

そしてどちらの方がAさんはいい話ができるでしょうか?

どちらの方が・・・
Aさんは「今後も、人前で話したい!」と思うでしょうか?


答えは明確ですね^^


まずは、人前で話すのが苦手な人に大事なのは、
「話し方」ではなく、「苦手意識の克服」なのです。

その苦手意識の克服が終わってから、
次は「話し方」のテクニックに移るのが効果的なのですが、
この工程が飛ばされていることが多いのも現実です。


今回、朝礼を見学されたお客様から伝えられた気づきとは、
まさにこのことでした。

ソリューションの社員が人前で話すことができるようになるのは、
話すキッカケが多いからという以上に、

「話しても大丈夫だ!」という、周りの聴く役が
安心感を作っているから
なのだというお話だったのです。

我々も「聴く姿勢」ということを非常に重要にしていましたが、
まさかそれが話す力を向上させるまでに影響していたとは
正直気付いていませんでした。

ただし、まさにその通りだと、手前味噌ながら感じます。


さて、では読者様の朝礼や会議ではどうでしょうか?

発信した側がむしろ孤立になるような環境が生まれていませんか?

もしそうだとしたら、ぜひ読者様から
最大に「私は聴いているよ~」というアピールをするところから
始めてあげてください。

そしたら、必ず話す側の話す力は向上すると思います。

お客様から頂いた気付きをできるだけ多くの方に知っていただきたく、
私なりにまとめてみました!
少しでも参考になれば幸いです。


明日は、毎朝福岡拠点の朝礼当番を行い、
人前で話す力を身につけている米川くんです!