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必要な教材を買いに本屋へ行くと

学年でビリだったギャルが、1年で偏差値を40あげて日本でトップの私立大学、慶應大学に現役で合格した話



という本が目に飛び込んでくる。


腹が立った。



俺もこうなるはずだったのに。
なれるはずだったのに。って




気が付いたらその本を開いて、一字一句否定していた。



悔しかった。



一年間あったのに。
半年を無駄にし、4ヶ月失敗し続けて
何も成長出来なかった。


そんな自分に腹を立てながら、自分にできなかったことを成す人間に嫉妬する。






やっていたつもりだったのに。やっていなかったことになる。

それが嫌だった。
だから浪人する。




ここで大学に入るということは
積み上げてきたものを一瞬で叩き崩すことになる。




「お前がやってきた努力は全て無価値だ」と言われるようなものだ。



浪人する。
一年半でも二年でも良い。
皆がやらないことを成す。
特別な人間になりたい。
若しくはそうありたい。