先代パピーはよく吠えていました
誰かが来た時のチャイムの音は勿論のこと
私達が出かける時はその気配を感じただけで凄まじいほどの「ワンワン」
少し気に入らないことがあっても「ワンワン」
お散歩の時、私が近所の人と話していても自分が楽しくなかったら「ワンワン」
文句の多い子でした
それで一時期「ワンワン」吠えるとクサイ臭いの噴射するものをつけていました。
効き目は最初だけ
そのうち慣れるとお構い無しになりました
その中でもパピーの天敵、いわゆる大嫌いな人が宅配の人
よく何か持ってきてくれていたからです
宅配の人はいい迷惑
チャイムが鳴ると「ワンワン」うるさいし危ないから玄関を開けられないのでお風呂場の洗面所に閉じ込ていました
これはチャイムが鳴って人が来るとパピーがいち早く玄関に行き、誰かいるのを確認にすると何故か後退りしながら洗面所に入って行ったので出ないようにドアの閉めていたということです
そういう訳でパピーは宅配の車の音、宅配の人の声というか雰囲気か何かを覚えていていいイメージがなかったのだと思います。
ある日の夜のお散歩の時のこと
みんなで歩いているといつも荷物を持って来てくれる宅配のおじさんがいました
普通の優しいおじさんですがパピーにとっては天敵
パピーはおじさんに気づくとおじさんに向かって「ワンワン」
おじさんが小さな声で「うるさいな」
それを聞いたパパが「何だと」
おじさん「すみません、猫かと思いました」
と言われたように聞こえました
ちょっと訳のわからない言い訳に…
多分、配達中に何か嫌なことがあったのか、私的なことで何かあったのか、機嫌が悪かったのだと思います
おじさんはそのまま近くのアパートに荷物を持って入って行きました
私はそのままお散歩の続きを行くのかと思いましたがパピーがおじさんが入って行ったアパートの階段の下で上を見ながら仁王立ちしていました
パパがリードを引っ張るのかと思いましたがパパはパピーの後ろで同じように仁王立ちしていました
ふたり共納得いかなかったからおじさんを待ち伏せしていました
普通そんなことする
パピーだけならまだしもパパまでが…
おじさんがふたりを見て「すみません」って言ったので私もかなり申し訳なく思い「すみません」って返しました
私は納得いかないふたりをなだめながらその場を離れるように促しました
パパはパピーが大好きでした
パピーに対して気に入らないことをした人は誰であろうと許しませんでした
パピーもそれがわかっていたからいつもパパを後ろ楯にいい気になっていました
おじさん、ごめんなさい
パパはこの時大人げないことしたと反省しています