仙台に出張だったため、調べて調べて二週間前には予約を完了させて臨んだこのお店。
仙台駅の近くにホテルを取っていたため、てくてく歩いたり、迷ったりしているうちに、わざわざそこに行かなくてもいいんじゃないか的な空気も流れてきたがその空気を感じなかった事にして探した。
今更予約キャンセルするのも面倒だったし、キャンセルしたからといって適当に入ったお店が必ずしも正解かは分からないから。
そのお店は、一番町の商店街から一本入った裏通りの地下にありました。ホテルのフロントにも聞いて商店街に面してますよーと言われていたが違ったため、迷ってしまった。
店の入口は、牛タンのお店(和風とか、古ぶるしい看板とか、立ち上る煙とか、行列とか、そういうイメージないですか?)という感じじゃないし、ホント?ココ?と言った空気も流れてきてしまったが、意を決して店に入るとバイトの子と思われる三人がばっと立ち、そのテーブルに案内された。
私たちはその日最初のお客で、店内はシーンとしていたが気にせず飲み始めた。
ここの牛タンは素晴らしく分厚く、素晴らしく柔らかかった。確実に生まれて初めて食べたとはっきりわかる。最初に頼んだ焼きタンをまた最後にも食べた。カラオケで今日歌いたいと決めていた歌を、最初と最後に入れて歌う感覚と似ている。確認する、感じ。
話は仕事とプライベートの両立の話。家は近くがいいのか遠くか、マンションか戸建てか、管理職は得か損か、パートナーは家事をどこまでしてくれるか等々…。三人がそれぞれ立場が違うので非常に興味深かった。
仕事はそこそこしたいとは思っていて、ヒマでヒマでしょうがないのはいやだけど、毎日毎日全力投球しているといざお休みの日に疲れて動けないっつうのもどうか。
きっと『バランス』というやつなのでしょうが、なかなか難しい。