日韓の架け橋

 

 

僕が韓国を好きになった大きな理由の1つを今回はお話ししたい。

 

2001年1月26日

 

新大久保で大きな出来事が起きた。

 

19時15分頃、新大久保駅のホームから日本人男性が線路へ転落し、その場に居合わせた日本人カメラマンと韓国人留学生が線路に飛び降り救助を試みるも、進入してきた電車により3名の方がお亡くなりになった。

 

当時、僕はアメリカにいた。勇気ある日本人カメラマンと韓国人留学生のニュースはアメリカまで届き、僕は強い衝撃を受けた。

 

当時の僕は、夢を失い、どこに向かって進めば良いのかとても悩んでいた時期だ。自分の弱さが見え隠れする日々に苦悶していたと記憶する。

 

そんな時に飛び込んできたニュースに、僕はただ、ただ、驚きと戸惑いを感じた。

 

韓国人留学生は同じ歳だった。

 

異国の地で、自らの命を顧みずに咄嗟の行動を僕は果たして取れるのだろうか?

 

自分の進むべき道が分からずに悩み続けている自分には、彼らと同じ様な強さがない事は明白だった。当時は今ほどインターネットが進んでいないので、ニュースの詳細が次々に入ってくる訳ではなかった。

 

直ぐに、僕は荷物をまとめ、帰国の道を選んだ。

 

帰国して新聞を読み漁った。勇気ある2人の行動の詳細が分かるにつれ、同い歳の韓国人留学生に強く惹きつけられた。

 

これが僕が韓国を好きになったキッカケの1つだ。

 

 

その後、韓国の方々と触れ合う機会が増え、ますます韓国が好きになっていった。

 

 

今月の26日で22年という月日を迎える。

 

 

新大久保駅の乗降の際には、少しでも彼らの勇気ある行動に想いを馳せて欲しい