さまざまな英語の資格試験がある中で、最高難度の試験の一つとして広く認識されているのが、英検一級です。特に難しいとされているのが、膨大な難単語です。


準一級を合格したばかりの私も、さっそく一級の挑戦に移りました。TOEICは当時で925点に達していたので、根拠のない自信を持っていましたが、過去問を解いて愕然としました。


単語が全然分からん…。


解き始めた時点では、最初の大問1で、25問中、せいぜい12問くらいしか合っていませんでした。最初に取り掛かったのは、次の単語帳です。


 

 

通勤中に音声を聞きながら、数ヶ月毎日聞き続け、毎日20単語くらいずつ覚えていきました。

単語とフレーズが1000ほど収録されているので、2、3ヶ月で一周終わります。2周目は毎日倍以上の量ができるので、一月ほどで、2周目が終わります。

これを3周くらい回しましたが、過去問ではまだ知らない単語が多く、本番の一級の試験も、25問中17問ほどまで正答率は上がりましたが、まだまだ単語力が不足していると痛感していました。実際に長文でもよくわからなくなることが多く、一次試験敗退が、一年以上続きました。


そこで、次に使った単語帳がこちら。

 

 

ど定番のパス単です。


なぜ最初からパス単を使わなかったかというと、こちらは2000以上の単語が収録されており、怠惰な私には手が出しにくく、あわよくばキクタンでも合格できるのではと、甘い考えを持っていたからです。


しかし、結論を言うと、パス単は必須です。これをいかにやり込むかで、大問

1の正答数は大きく変わってきます。


基本的にはキクタンのときと同じやり方で、根気よく覚えていきます。過去問も、大問1を繰り返し解いて、頭に叩き込んでいきます。


ひたすら修行のように単語を繰り返した結果、私の単語帳はグロ注意な状態になりました。

そらがこちら↓





単調な作業なので、飽きないようにイラストも描いたりしながら、使い込みました。


また、気になる単語は語源を調べたりもしながら、例文を繰り返し読んだりして、文の中での使われ方と一緒に覚えていきました。





結果、準一級合格から、ちょうど2年後に、一次試験を突破しました。単語は、19問正解でしたが、長文がかなり読めるようになっており、リーディングは32/41で、その回の合格者平均を10%以上も上回っていました。


楽な道のりではなかったですが、パス単を完璧に近づけたことは、その後の英語学習にもおおいにプラスに働いたので、私としてはやってよかったと思っています。


なかには、「単語は捨てて、他で効率よく稼いで合格を狙う」といった言説も見かけます。しかし、英検一級の単語は読書をしたり、少し難しい記事を読むときには、いくらでも出てきます。

または「ネイティブも使わない」などといったソース不明のことを言う人もいますが、一級の単語くらいなら、知らないと、むしろ大人の議論なんかは理解できないと思います。


楽な方に流されず、コツコツ積みかさねる方が、結果的に高い英語力にたどり着くはずだと、個人的には信じています。

現在、これから、英検一級取得や、それ以上の英語力獲得を目指される皆さん、単語力はいくらあっても邪魔になりません。私のたどった道筋が、何らかのお役に立てば、幸いです。