はや、ひと月が経とうとしている。というより、経ってしまった。

冬は、湿度が低くなるので、夜、星のまたたきが美しい。


 凍てつく夜の星は、空気が透き通り、一層、キラキラと輝きを増す。


 計ったように、星々が天体ショーを見せてくれる。何日も前から、準備万端で、心を落ち着かせて、ショーの内容を理解して、観望すると、さらに感激が増す。そんな天体ショーのガイドに、ここ10年ほど使っているのが、『藤井旭の天文年鑑』だ。解かりやすく天文データを書いてくれている。絵が多いのが理解しやすい。挿絵もあって、見ていても楽しい。ただ、使いこなすには、骨が折れる。数値を理解して、利用するとなると、奥が深い本である。


 いつもは、年末に翌年のものを買うんだけど、今年は遅れてしまった。今年も、この本をネタに、自分の知っていることをはさんで、天体ショーを紹介していこうと思うのでよろしく。

 

藤井旭の天文年鑑 2008年版―スターウォッチング完全ガイド (2008)/藤井 旭
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 もっと、天文について知りたいときには、『天文年鑑』がある。子どもができるまでは、ボクもこちらを使っていた。分厚い本で、ぎっしりと天文の数値が並んでいる。中学校のときには、赤緯赤軽を読み、天体望遠鏡の赤道儀を合わせて、時報に合わせた時計の秒針をにらんで、天王星、海王星などを見たり、12等星を眺めたりした。

木星のガリレオ四衛星の連続観察の記録と、天文年鑑に描かれている衛星軌道と比較して、自分の観察の確かさを確認したりもした。かなり難しい本だけど、好きな分野から理解していくといいと思う。所詮、専門家ではないのだから。

 

天文年鑑 2008年版 (2008)
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 雨天・曇天の夜空だって、まぶたの裏に満天の星空を見せてくれる、これら天文年鑑は、星空を眺めるロマンチストが、サイエンチストに変身する小道具には不可欠のグッズだ。