小国と大国-2
テーマ：世界・社会情勢

タイトルを「小国と大国」とすべきだったと思い前回から修正した。

本音は「日本の立ち位置が判らないのよ」
間もなく寿命が尽きる病気の老人が心配することではないのだが(苦笑)

　Fig.03．人口移動の規模、経路

　この地図は見方に工夫が必要だ。
黄色の円の中は域内移動の人数で、

アジア内移動が6,971万人、ヨーロッパ内が4,425万人、アフリカ内が2,092万人、
南アジア内が1.095万人、西アジア内で1,084万人、東南アジア内で709万人、
中南米内で1,130万人、ここで北米内での移動が無しになっている！！

薄紫の円は地域外への移動だ。ここにも大きな特徴があるようだ。

外国から一番多く集めているのは北米地域で合計5,342万人で、
その内訳が多い順に、中南米2,554万人、アジア地域1,755万人、ヨーロッパ687万人、
アフリカ326万人、この内訳の全て、僕には意外だった。

ヨーロッパへの移民は、アフリカ1,102万人、西アジア798万人、中央アジア703万人、
合計2,603万人と北米の半分にも満たない。

また、南アジアから湾岸諸国へ1,844万人の移動も、おや？と思わせた。ここは
単純労働が多いそうだ。

地域内外とも、ある程度のお金の余裕がないと、移動実行できないからね。
(移動したくても動けない貧民も多いはずだ)

Fig.04．アジア諸国内の移動、経済水準
　
特徴は

①経済水準が高い国は日本を目指す。②米国へは特徴がなく少ない。
③意外に韓国を目指す国が多い。日本人も。
④湾岸諸国へは経済水準の低い国が、単純労働で移動しているそうだ。

　Fig.05．永住移民
　

　受入国ごとの絶対数が不明だが、受入れ4ヶ国に特徴がある：
ドイツ＝自由移民受入れが多く、
日本、カナダは労働移民受入れが多いのが似ているが、人道移民は正反対だ。
米国は家族移民の受け入れが大半を占める。

以上のデーターから、日本は大国とは言えないと思った。

　Fig.06．日本への労働者入国推移
　
2021年はコロナウイルスの影響。22年以降は推定値だが、中国が激少し
ベトナム、ミャンマーが激増する。（就職する留学生を含む）

データー出所の朝日2022.5.29.は、経済成長の高い国(GDP)が日本を目指し、
日本の経済成長が1.24%になれば、40年には600万人の労働者が必要になると。

看護師、介護士などの有資格者、IT技術者などの需要が増えるという。
英語が公用語のフィリピンなどは、英国を目指すそうだ。

仲介業者の手配の問題も出ているらしい。
大国と云われるロシアと中国のデーターが見当たらない。

やはり公表しないのだ。
　病人の愚老には手に負えない問題だった。　次回で終わろう。