国葬と国葬儀を混乱してないかー3
テーマ：社会・政治
タイトル文を前２回と少し変えました。
　左傾向の強い朝日新聞も9月29及び30日に次の3名の方のご意見を報じた。
特に三番目の③に注目してほしい。　だから、愚老の意見が正しいなんては申さないが、
朝日に投稿する手が省けた(爆笑)

①宮間純一氏中央大学, 文学部・教授。
2016年度 :国文学研究資料館・研究部・准教授

　Fig.01．　WEB借用　以下同じ

　氏のご意見： 27日の一般向けの献花台には、2万人以上が訪れた。
一方、反対する集会が各地で開かれ、会場周辺でデモ行進があった。
　国民が分断している状況が目に見えるような形で表現されたのは、日本の国葬の歴史
では初めてでした。国葬は本来、国民を一つにまとめようとする性格を持っているのに、
逆に分断を招いてしまった。
　本来の国葬は、国全体で弔意を示さないと成立しない。今回のは国葬じゃなかったと
思います。
　政府は判断の責任を負いたくないから、あいまいにした。
その結果、国葬の体裁をなさなくなった。国民に丸投げ状態で、踏み絵を踏まされるような
自己責任の催しとなりました.　

②前田修輔氏上智福岡中高教諭, 九州大で博士号も取得

Fig.0２．

　氏のご意見：　「国葬が鏡になって、今の日本を映し出した」とみる。
　　社会の分断を招いたとも云われる安部政治の集大成の日が、最後まで賛成、反対が分かれ
ていたのは象徴的でした。また、女性活躍を強く訴えてきましたが、映像を見る限り、
国葬への参列者は男性が多く、献花の係員は女性。女性が置かれている状況を映している
ようにも見えました。
　対象となる政治家の系譜を肯定し、時の政権の正統性を主張することにつながる。
そして残された政治家にとって、政治的な意味合いを持つ。
　約8分間ながされた、安倍元首相の生前の映像。

続く追悼の辞で、岸田首相は「あなたが敷いた土台のうえに」と語った。

菅義偉前首相は、安倍元首相の再決起を促した焼き鳥屋のやりとりを明かし、

「生涯最大の達成」と誇った。正当な後継者であることを訴え、

自らの立ち位置を強固にする。そんなアピールの場になっていたように見えました。

安倍元首相の功績が補強される式典でもあった。

後々に影響を及ぼすような出来事だったと思います。

　ーーーこちらは全ての事実が悪と捉えられていると愚老は思う。

　③橋爪大三郎氏大学院大学至善館教授。東京工業大学名誉教授。

　　　　　　　　　　　元東京工業大学世界文明センター副院長。

Fig.03　
　社会学者だけあって、理路整然と述べられているが、目的から要点だけ抜粋する。

　氏のご意見：戦前は国葬令という勅令があった。今は何もない。
　　吉田茂元首相の国葬儀を行うと佐藤栄作政権は閣議決定した。これも物議をかもした。

　Fig.04 画家ルネ・マグリットの絵
　　　
　　画家ルネ・マグリットに「これはパイプではない」というパイプの絵がある。

見る者には画家が言いたい「幾ら奇麗に描いても絵であってパイプではない」と理解できない。
　今回政府は「国葬ではなく国葬儀です」と及び腰だ。

エリザベス女王の本物の国葬とは比べようがない。

　法律がないと、国葬はできないのか。
否、国民の代表である国会が決議し政府に国葬の実行を命じるのが正しいやりかただ。
国葬の法律だけは整えておきたい。
　今回、「国葬を閣議決定」と報じるメディアも「国葬に反対」声を上げる市民も、

議論の第一歩が間違っている。

　エリザベス女王のイングランド国教会の儀式で、女王が神の僕（しもべ)に戻る宗教なので、橋爪先生のご意見には無理が感じられる。国が違うなー。
　　選挙演説中に殺害する野蛮な行為は、断固、抗議の声をあげるべきだ。
海外では今回の国葬を、みな state funeral と報じられていたそうだ。
安倍政権の歴史的評価が定まるのは、もうしばらく時間がかかりそうだ。以上

結論として、この３氏と先日取り上げた弁護士の橋下徹氏及びこのブログの読者どなたかが
参加して、法律関係をきちんと整理されたら良いと思う。
愚老は田舎でのほほんと昼寝しておりますから(爆笑)　終わり