2040年の未来予測(２)　成毛眞

第1章の７まで済みました。

　８◆空飛ぶ車も2040年には可能になる　　　　　　061　ページ

　　20世紀のアニメに良く出た「空飛ぶクルマ」だ。
　　これは電気エンジンで浮力を得て垂直離陸する。だから滑走路が
　　不要で、騒音も少ない。　米ウーバーテクノロジ、米ボーイング、
　　欧州エアーバスなどが手掛け、米モルガン・スタンレーは2040年までに
　　全世界の市場規模が1兆５０００億ドル(約１５０兆円)になると予測してる。
　　　日本では少子高齢化社会の解決手段になる。　勿論、安全対策や
　　交通法規の再構築は不可欠である。

　９◆コンビニやスーパーは無人店舗になる　　　　　０６３
　
　　　日本の人口は減少するが、老人が３９００万人と増え、一方では働ける
　　人(生産年齢人口)は約６０００万人に減少する。
　　無人店舗が常識になり、手の平の指紋で判定する技術が完成しており、
　　ここでは万引きが減少するメリットが大きく、管理人不要になる。

　10◆中国と監視カメラと個人データ　　　　　　　　072

　　　恥ずかしいが日本では、公務員や教育者でも飲酒運転が絶えない。
　　中国人が良質とは思わないが、共産主義だから個人の管理ができる。
　　個人の顔写真、指紋、住所、年齢、氏名などを登録しておけば、交通違反、
　　犯罪者の逃亡などは簡単に防げる。沢山の実例は学ぶべきだ。

　１１◆ゲノム編集技術で難病の治療に光が見える　　　　　085
　
　　　あらゆる医療行為がAＩ(人工知能)で飛躍的にすすむが、すでに諦めて
　　いるかも知れない難病も解決の光が当たるだろう。

　12◆原発後のエネルギーのカギは「電池」　　　　　　　095

　　　残念ながら、日本はエネルギ劣等国だ。東電の原子力事故で原発は
　　信用されない。２０１９年に世界で採用された新しい電源の７２％は再生可能
　　電力(太陽光発電、風力発電)だった。日本列島はこれらに不向きだ。
　　　対策として「全個体電池」の技術がある。
　　これは日本の得意分野だ。リチウムイオン電池はすでにご存じだが、
　　この欠点は、電解液が液体のために漏れたり、発火したり、爆発したりと
　　危険だった。これを固体化して安全にしたもので小型機器のため、日本　
　　例えば、村田製作所、マクセルなどが注目される。
　　　この小型の全個体電池に太陽光発電の電気を貯めて、電気自動車に
　　活用する。ちなみに世界の電気自動車保有数は下記(2005～2019)
　　　1位：中　国・・・・・・・・・・・・・・・３３５万
　　　2位：アメリカ・・・・・・・・・・１４５万
　　　3位：ノルウェ・・・・・３３万
　　　4位：日本・・・・・29万
　　　5位：英国・・・・・２６万
　　　5位：ドイツ・・・・・２６万
　　　7位：フランス・・・・・２３万

　13◆世界で注目される次のエネルギーは核融合　　　　　　106
　
　　　現在の原子力は、ウランやプルトニウムの様な重い原子を核分裂して
　　高エネルギーを用いて発電する。その核分裂時に放射線を発生して問題
　　を起こす原因となる。

　　　反対に核融合は重水素などの軽い原子を融合させ
　　高エネルギを得て発電する。高い放射線の心配はない。
　　　僕は1960年前後に研究開発のⅠ員として、核融合に成功した。♯
♯参考URL この他にも多数あり：
　　　　https://ameblo.jp/k1rms/entry-11414417836.html

　　しかし、核融合の結果、１億℃にもなる高温ガスを長時間貯めて置くのは
　　困難であり、

　　　この方法を世界中で協力し、現在２００億€(約２兆500０億円)
　　で国際熱核融合実験炉(ITERイーター)をフランスで進めている。
　　２０２５年、実験開始なので残り、４，５年ほど生きていたい。

　１４◆テレビは無くなり専用メガネで

　　　　　　　　３D画像を見るようになる　　　　　　　　　115

　　　テレビ自体は無くならないが、形や使用方法が劇的に変わる。
　　基本技術は既に完成している。眼鏡の様なグーグルを個人ごとに着用し
　　空中に浮かぶ立体画像を楽しむ。体を３６０度回すと、劇場や野球場に
　　居るように見える。更に匂い、味、触感までも３D画像で楽しめるので、
　　料理番組なども画期的に発展するだろう。
　　　新聞は絶滅危惧種になる可能性がある。新聞自体が悪いのでなく、
　　インターネットの普及の結果だ。新聞製作会社や販売配達所の仕事内容は
　　変化するが、人口も減る中だから全く心配する必要はない。

ここで第1章を終わり、明後日から第2章を始めます。

全部で4章まで続きますが、2章、3章、4章は短いです。

タイトルだけでも見てね。

2040年の未来予測(2) 成毛眞

2040年の未来予測(2)　成毛眞