驚きの囲碁の世界(玄玄碁経)-39
亀勢(きせい)----シリーズ最終回

　単に、亀の形と云う意味　(白黒併せて見て下さい)

　玄玄碁経と云う囲碁の手筋見本も数百種類は下らないのですが、
39回のシリーズで終わらせる僕なりの理由があるのですね。

　年齢で38歳までは若い人。だから、僕は自己紹介で長く38歳と
申してきました。ある日を境に相手にされなくなったが強引に続け、
2倍して76歳頃から「ニヤニヤ」と信用され始めました。
80歳を超えても方針は変えません。

だから、40回に入る前の39回でストップする必要があったの(爆笑)

図815、亀勢　白の手番

　白５子が脱出できるかどうかと云う問題です。
形は亀に酷似していますが、解答の方は亀の様にノソノソと
切って行くだけでは解決しません。

　図08.いろは歌(ち)　

　七五調で前半は好調なのですが、うたげ止めし炉辺　あたりから、
酔いが回ったらしく、歌の調子も可笑しくなっていますね(笑)　

図816-1 .亀勢　正解図　白先脱出
　
　この白①の手筋は「天狗の鼻付け」と云う名前がついています。
左右同形中央に手あり　の格言はヒントに過ぎない。
意表を突く白①によって脱出成功。黒❷とこちらの傷を防げば白③から
⑦、⑨と平凡に出て行けば、白①が見事に働いて呉れます。

黒❷を③の方に打てば、左右ひっくり返して❷の方に出て同じ結果です。
①をよく見れば「左右同形中央に手あり」の格言に沿っていることに
気付くでしょう。

図816-2.亀勢　失敗図
　
　キリを多く作ろうと思って白①や⑤の所に出るのはどうやっても巧く
行かないのです。　　ダメ一つが命と云う訳です。

全くの蛇足ですが、シリーズの最後に「亀」を持ってきたのは、

僕の姓にある文字であり、

読者の皆様の長寿をお祈りする為でした。

ご精読に感謝申し上げます。令和3年3月6日　空円一如　拝