安倍晋三氏の表情変化 -3
新聞五紙誌の比較

　辞任会見の翌日、2020.08.29.には当然ながら大手新聞も、
地方新聞もトップ記事で首相の辞任会見の模様を大々的に報じた。

F03.朝日以下五紙

　タイトルは四紙とも「安倍首相辞任表明」で同じだが、日経の
1紙だけは「安倍首相辞任」と(表明)の2文字だけ省略している。
朝日は写真の直ぐ左に【最長政権　残した「負の遺産」】と言う
敵意に満ちた見出しを栗原政治部長が述べている。

　新聞の存在意義が既存の政権政党を批判することにあるから
認めよう。
そしてその社説を見ると、安倍長期政権の功罪を一つ一つ丁寧に
拾いだして論じているのは流石である。

F04.毎日以下五紙

　毎日は一面への採用写真が総理の(無念な気持ち)を良く表現している。
しかし、社説では「負の遺産」の用語を使っており、記事全体に品格を
感じられない。
　他の3紙では公認候補を菅、岸田、石波、等を的確に把握している。
と同時に、産経と日経はアベノミクスを評価しており、ポスト安倍に
続く経済政策を大きな問題としているのは、経済紙として当然か。

各紙の共通見解を要約すると：

①民主党、自民党時代の1年前後の短期政権では安心できず、安定した
　長期政権は対外的にも評価できる。

②外交に力を入れ、味方を増やし外国から信頼を受けたのは評価できる

③中流階級以上にはアベノミクスは優れた経済政策だった。

④北朝鮮の拉致問題は安倍総理が引退すると殆ど絶望的になる。

⑤必要な憲法改正も何年も遅れる。等だろうか。

F05.各紙の一面の顔写真

①産経の顔写真

②朝日の顔写真

③読売の顔写真

④毎日の顔写真

⑤日経はモノクロ写真で見劣りがするので割愛した

どんな表情の写真を一面に掲載するかと云う事と、解説記事の論調は
一致している様に思った。ここでは毎日が最も常識的な扱いだと思う。
尚、僕は現在は広く複数紙を見るが、物心ついた時から朝日新聞だった

ので念のため。