excel SUBTOTAL 関数:表の合計や平均を集計する

はじめに

excelの SUBTOTAL 関数の使い方を紹介します。

SUBTOTAL 関数は表の合計や平均を集計します。

フィルタなどで非表示になっているセルを除いて、表示されているセルのみ集計できます。

より高機能な「AGGREGATE 関数」があります。

単純に合計を求めるには「SUM 関数」を使用します。

構文

SUBTOTAL(集計方法, 範囲1)

SUBTOTAL(集計方法, 範囲1, 範囲2 …)

指定した集計方法ですべての範囲を集計します。

引数「集計方法」    集計に使用する関数を番号で指定します。行の非表示で非表示になっているセルを含めるか含めないか選択できます。

引数「範囲」    セルの範囲を指定できます。

引数「集計方法」

非表示のセルを

含める    非表示のセルを

含めない    関数    説明

1    101    AVERAGE 関数    平均を求める

2    102    COUNT 関数    数値のセルを数える

3    103    COUNTA 関数    空白でないセルを数える

4    104    MAX 関数    最大値を取得する

5    105    MIN 関数    最小値を取得する

6    106    PRODUCT 関数    掛け算で合計を求める

7    107    STDEV 関数    母集団の標本から標準偏差を求める

8    108    STDEVP 関数    母集団の全体から標準偏差を求める

9    109    SUM 関数    合計を求める

10    110    VAR 関数    母集団の標本から不偏分散を求める

11    111    VARP 関数    母集団の全体から不偏分散を求める

使用例

合計すると「60」になるデータがあります。ワードの行を非表示にします。

"excel2021508-427-1" 

非表示のセルを含めて合計を求めます。

=SUBTOTAL(9,C2:C4)

"excel2021508-427-2" 

非表示のセルを除いて合計を求めます。

=SUBTOTAL(109,C2:C4)

"excel2021508-427-3" 

非表示のセルを除いて数値のセルの数を求めます。

=SUBTOTAL(2,C2:C4)

"excel2021508-427-4" 

非表示のセルを含めて数値のセルの数を求めます。

=SUBTOTAL(102,C2:C4)

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解説

「SUBTOTAL 関数」の非表示のセルというのは、行を右クリックし「非表示」をクリックして、非表示になったセルのことです。これを集計に含めるかどうかを選択できます。

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excelセル「B2」~「B6」のような縦方向の集計を求めるために使用します。セル「B2」~「G2」のような横方向を集計するときは、列の非表示にかかわらず全て集計の対象になり、「SUM 関数」などと同じ結果になります。

引数「範囲」の中に別の「SUBTOTAL 関数」または「AGGREGATE 関数」があるときは、そのセルの値を無視します。

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「SUBTOTAL 関数」はフィルタで非表示になっているセルは、引数「集計方法」の値にかかわらず集計しません。

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無視する対象をより細かく制御したいときは「AGGREGATE 関数」を使用します。