オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目のラストです。

 

「いったん白色ベースに帰塁した一塁走者が、そののち、オレンジベースのみに触れているときに、触塁されたり、投球時にオレンジベースからスタートした場合は、走者はアウトになる。」

 

自チームの小学2年生の子どもだったと思いますが、オレンジベースが好きなのかずっとオレンジベースにいてました(笑)

そもそもオレンジベースは、一塁上でプレイが行なわれることで接触プレーを避けるために用意されたものです。

一塁ランナーになった時点で、白色ベースのみがベースであることを教えてあげましょう。

これは野球をやってる人にはわかりやすですが、ソフトボールしかして知らない人は、オレンジベースの存在が逆にわかりにくいかもしれませんね。

 

尚、

「(注)ダブルベースは、危険防止のため必ず使用しなければならない。」

 

と最後尾に記載されています。

まずはオレンジベースがなぜあるのか?という理解をしましょう。

 

オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目の6つ目と7つ目は、あまり間違えで何か起こった記憶がありませんので、さっらっと記載しておきます。

 

「打者走者が安打で一塁を回り、二塁をうかがったのちに帰塁するのは白色ベースである。」

「ピックオフプレイ(牽制球で帰塁)が行なわれたときは、一塁走者は白色ベースに戻らなければならない」

 

無理やりオレンジベースに戻ってるのを見たことはありません。

これはコーチ・監督・審判もしていた中で、一度もです。

 

オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目の5つ目は、

 

「一塁でプレイが行なわれないときには、打者走者はどちらのベースに触塁してもよい。」

 

意外とご存じないコーチもいらっしゃるのではありませんか?

僕が一塁塁審をしているときに、左中間を抜けたヒットを放った子どもが、オレンジベースを踏んでオーバーランしたときのことです。

 

「白ベース踏みなおせ!」

と自チームベンチから指示が出て、せっかく二塁ベース近くまで走ってたにも関わらずに、一塁白ベースまで戻って二塁ベースに向かったことがありました。

おそらくそのまま走っていたらランニングホームランだったと思いますが、結果は二塁打・・・

しかもコーチや保護者に怒られてました・・・

 

ルールを知らないのはコーチや保護者で、一塁でプレイが行なわれないときには、白色とオレンジベースのどちらのベースに触塁してもOKです。

「知ってるつもり」でホームランを一本失った子どもがかわいそうです。

 

オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目の4つ目は、

 

「守備側のプレイヤーは、常に白色ベースを使用しなければならない。」

これはファーストのポジションの子どもには指導されていると思います。

ただ、特例をご存じですか?

 

特例

「一塁側のファウル地域からプレイが行なわれたときには、打者走者・守備者ともに、オレンジベース・白色ベースのどちらを使用してもよい。また、守備者がオレンジベースを使用しているときは、打者走者はフェア地域を走ることができる。」

 

僕の経験上では、3ストライクルールが適用され、キャッチャーが一塁ベンチ側にボールをこぼした際に起きることがあります。

想像していただくとわかりやすいですが、一塁ベンチ前から一塁白ベースにいる守備者に送球すると、打者走者がオレンジベースに走りこんできて接触することがあります。

 

特例には、「どちらを使用してもよい」とありますが、僕は一塁側ファウルゾーンから一塁ベース上でプレイが行なわれる際には、打者走者には白色ベースを走るように指導し、守備者側にはオレンジベースを使用するように指導しています。

 

これまた僕の経験上では、ご存じない保護者やコーチがいらっしゃいます。

どちらかがルールを知ってて、どちらかが知らないと接触による大きな怪我につながることもありますので、是非、子どもたちに指導してあげていただければと思います。

 

オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目の3つ目は、

 

「一塁のオレンジベースを走り越したのちの打者走者は、

白色ベースに帰塁しなければならない。」

時々、ちびっこで、どちらに戻らないといけないのかわからくなっている子どもさんを見かけますが、白色ベースに戻るように教えてあげましょう。

 

オフィシャルソフトボールルール 2020

2-4項

 

ダブルベース8つの項目の2つ目は、

 

「打球が内野に打たれたとき、外野に打たれたとき、または第3ストライクの落球で一塁に走ったときに一塁でプレイが行なわれた場合は、打者走者はオレンジベースに触れなければならない。

オレンジベースに触れなかったときは、一塁に触塁したとはみなされず、打者走者が白色ベースに戻る前に守備側にアピールされればアウトとなる。(一塁を空過したことになるから)」

 

野球をされていると、

「外野に打たれて一塁でプレイ?」

と思われるかもしれませんが、ソフトボールはライトゴロがかなり多く、ごく稀にセンターゴロもあったりします。

僕が小学生チームのコーチ・監督をした10年の間で、1回だけ見たことがあります。

センターがかなり守備位置が浅く、肩に自信があったようで、うちのチーム子が打ったセンター前を、大胆に一塁に投げてきました。

結果的にはセーフでしたが、結構危なかったです(笑)

 

ソフトボールは塁間短く、接触プレイで怪我をしないように、一塁でプレイが行なわれる際には守備者は白色ベース、打者走者はオレンジベースと明確に決めています。

 

ただ、後ほど説明しますが、あるプレイの際にだけ、守備者と打者走者が白色とオレンジともにどちらでもよいケースがあります。

ルールブック2020

(オフィシャルソフトボールルール)

 

ダブルベース8つの項目の1つ目は、

「打球が白色ベースに触れたときはフェアボール、オレンジベースのみに触れたときはファウルボールである。」

 

審判をされる際には、基本白色ベースに意識するだけでOKと思います。

ただ、よくあるのが、1塁塁審がフェア・ファウルの判断とジャッジをしてしまうことです。

1塁3塁塁審の各ベースまでの判断とジャッジは、球審の責任範囲です。

 

1塁3塁の塁審をしていて、

「あれ?」

と感じるジャッジもあるかもしれませんが、そこは球審のジャッジを尊重して進行しましょう。

 

公式審判員の方々であれば、こういったことも勉強されていますが、やはり地域で開催しているプライベートな大会等では、「義務審」として監督・コーチ・保護者でも審判をしないといけないことがありますので、覚えておいても良いのではありませんか?

 

野球をしていた僕が、ソフトボールのルールで最初に戸惑ったのが、1塁ベースにあるダブルベースです。

 

ソフトボールは塁間が短いために、1塁ベース上で接触機会が多くなるので、危険防止のために用いてるそうです。

白がどっちでオレンジがどっちかもわかりませんでした(笑)

 

白がフェアゾーン、オレンジがファウルゾーンです。

小さな子供たちは、間違っておいてることもあるので気を付けましょう。

 

また、ダブルベースは、オフィシャルルールでも8項目あり、特例記載まであります。

単に、1塁上でプレーがなされる場合の、

守備者が白

打者走者がオレンジ

だけではないということです。

 

次回、ひとつづつ解説していきます。

とはいえ、間違ってたらご指摘ください(笑)

新年

明けましておめでとうございます

 

これまでソフトボールに、

コーチ・監督・保護者・審判員として10年以上携わらせていただきました。

 

今年から、そこで経験したことやこれから学んだことを書き綴りたいと思い、ブログをスタートすることにしました。

 

子どもが小学校を卒業し、ソフトボールをやめることになり、保護者としてソフトボールを見ることはなくなりますが、逆に第三者として客観的に見ることもできると思っています。

お世話になったソフトボールに、少しでも恩返しできるような活動ができればうれしく思っていますので、よろしくお願いします。